98用3.5インチFDD互換性表

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 98シリーズのFDDは外見上だけでも

1)ボタンが  小判型/角型
2)
ケーブルが 26ピン/34ピン
3)厚みが   薄手 /厚手

の違いがあるのは知っていました。
 old98をリサイクルするに当たって、FDDの互換性を避けて通る訳には行きますまい、とずっと思っていたのですが、HAMLINさんが研究されている事が分かり、無理を言って投稿していただきました。

 これも何時もの様にHAMLINさんがHPを作られるまでの仮の置き場所として、場所だけ提供させていただきます。
 HAMLINさんがHPを作られたあかつきには、ここはリンクのみになります。

 抜忍さんよりCグループとAグループの互換性に付いて情報をいただきました、ありがとうございました。2002/5/19追記

HAMLINさんのコメント
 やっと完成しました。私のFDD情報集大成!!! (^-^)vブィ!
 ここまで来るのに費やした時間と費用のため、慢性金欠病に罹ってしまいました。(^_^;) 
 この種の情報がなく苦労していらっしゃる方々のため、手持ち情報を公開いたします。

 34ピンの9821用3modeFDDとAT互換機用FDDは、ピンの数やコネクタは同じですが、端子の信号の定義が異なるため、
そのままでは相互に代替使用できません

 そのまま接続すると
   「起動しない」、
   「アクセスランプがつきっぱなし」、
   「ドライブアイコンが表示されるがアクセスできない」、
   「1台しか接続していないのにドライブが2台または4台表示される
等の現象が出ます。

 そして、最悪の場合、FDDかマザーボードを破損します。

 そこでPC-9801/9821/98NXシリーズで使用可能なFDDを調査した結果、次のようになりました。
 各グループ内では、相互に互換使用できます。
 ただし、ドライブ番号設定をジャンパーピンに対して行なったり、イジェクトボタンを交換することが最低限必要です。

 ドライブ番号設定は、FDDのプリント板のシルク印刷を参考に、1台目であればDX0やD0側にジャンパープラグを取付けます。
 なお、FD1231Tには9821シリーズに使用できないNX用やAT互換機用もあるので注意が必要です。
 ごく一部の98NX用FDDでは、FDDのプリント板内を改造することにより、9821用として使用することができます。

注)
下表の青の文字はエマティがかってに追記した物です。

この色の部分は総額7600円さんの情報を元に追記した物です。総額7600円さんありがとうございました。2002/5/18  


Fグループ:34PIN 2MODE
PC-9801FA FX DA等用
PC-FD311/312等用

形式

メーカー

部品番号

厚さ
mm

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1137D

NEC

134-500534
-207-0

25.4

角右縦

9801UX等で使用 
ベゼル有

2

FD1137D

NEC

134-500534
-209

25.4


19.5x5.5

使途不明
ベゼル有

3

FD1137D

NEC

134-500534
-210-0

25.4

角右縦

9801LS2/5等で使用 
ベゼル有

4

FD1137D

NEC

134-500534
-211-0

25.4

角18x5.5

外付けドライブ等で使用 
ベゼル有

5

FD1137D

NEC

134-500534
-218-0

25.4

白小判
右下22x5

PC-H98-60用
9801-DX用

6

FD1138D

NEC

134-505195
-009-0

19.0

角12x5

PC-FD311/312 N5287-07等で使用
ベゼル無

7

FD1138D

NEC

134-505195
-008-0

19.0

小判
11.7x3.8

9801FA/U2用 ベゼル無

8

FD1138D

NEC

134-505195
-012-0

19.0

小判
右下15x3.8

外付けドライブ等で使用 
ベゼル無

9

FD1138D

NEC

134-505195
-001-0

19.0

角10x4.1

単体販売 使途不明

10

FD1139C

NEC

134-505639
-006-0

不明

白角
左縦3x8

9801US用 ベゼル無

11

FD1139C

NEC

134-505639
-107-0

不明

灰角
左縦3x8

9801NC用 ベゼル有

 


Aグループ:厚さ19.0mm 26PIN 3MODE
PC-9801BA/BA2/BA3 BS2 BX/BX2/BX3等用
PC-9821Ae As Ap/Ap2/Ap3 An Be Bs Bp Bf Ce Xa Xe Xf Xp Xn Xs Xt 等用
PC-9821A2-E01 PC-9821B-E01 PC-FD321F PC-FD311/312等用

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1138T

NEC

134-506026
-106-0

角10x4.1

SV-98model2用( TRISSさん提供)
ベゼル有

2

FD1138T

NEC

134-506026
-011-0

小判11.7x3.8

Bp Bs A-MATE等で使用 
ベゼル無

3

FD1138T

NEC

134-506026
-109-0

角12x5

PC-FD321/312用 
ベゼル無

4

FD1148T

NEC

134-506326
-011-0

小判11.7x3.8

Bp Bs A-MATE等で使用 
ベゼル無

注:34PINと26PINの変換ケーブルを自作すれば、Xグループ用として使用可であるが、イジェクトボタン位置がずれる。


Fsグループ:厚さ19.0mm 26PIN 2MODE
PC-9801FS用
Aグループのパソコンで2modeのFD1として使用可能でした。下の「FグループとXグループの違い」と同じ問題があるかもしれませんので、グループの異なるパソコンで使用する場合には自己責任でお願いいたします。

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1138C

NEC

134-505194-011-0

右側
小判型
灰色

PC-9801FS用
ベゼル・扉無し

9821初代S2用
ベゼル無し・扉あり

 


Xグループ:厚さ25.4mm 34PIN 3MODE
PC-9801BX4
PC-9821Xa7/7e/9/10/12/13/16/20 V7/10/12/13/16/20/166/200/233 Ra Rs Rv St Xe10 Xb Xc Xt13/16 Xv13/20等用
PC-FD321DH PC-9821XA-E02 PC-9821XE-02 PC-9821RA-FD1 PC-9821CB2-E01等用

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1148T

NEC

134-506326
-901-0

角14.5x5

Xa10等で使用 
ベゼル無

2

FD1231T

NEC

134-506790
-011-0

角14.5x5

V12 13等で使用 
ベゼル無

3

FD1231T

NEC

134-506790
-011-2

角14.5x5

Xa20/Rv等で使用 
ベゼル無

4

FD1231T

NEC

134-506790
-112-0

角10x4.1

FD321DHで使用 
ベゼル有

4

FD1231T

NEC

134-506790
-112-2

角10x4.1

FD321DHで使用 
ベゼル有

5

MPF520-F

SONY

4-630-222
-01

角14.5x5

Xa7 10等で使用 
ベゼル無

6

OSD

Citizen

E26J

角14.5x5

Xa10等で使用 
ベゼル無

7

OSD-u

Citizen

E26J

角14.5x5

Xa12等で使用 
ベゼル無

注:2,3は4と相互にイジェクトボタン交換で使用可


Cグループ:厚さ25.4mm 34PIN 3MODE

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

OSD-u

Citizen

E-15G

小判11.7x3.8

PC-9821C2-E01、
PC-9821 Cs2/Ce2modelS2/Ce2modelT2、
Cxに使用

注:電気的には、Xグループと同じなのですが、抜忍さんより下記の情報をいただきましたので、Xグループとして流用される場合はご一読ください。


Nグループ:厚さ25.4mm 34PIN 2or3MODE
PC-98NX PC/AT用

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1231T

NEC

134-506790
-020-0

角10x4.1

PC/AT用 3MODE 
ベゼル無

2

FD1231T

NEC

134-506790
-117-0

角10x4.1

PC/AT用 3MODE 
ベゼル有

3

FD1231T

NEC

134-506790
-256-2

楕円
15x4.5

NX用 3MODE 
ベゼル無

4

FD1231T NEC 134-506790-294-3

黒角10x4.2

IBMのPC/AT用3MODE
ベゼル無

5

FD1231T NEC 134-506790-296-3 灰色
小判
15x4
COMPAQ製PC/AT用3MODE
ベゼル無し
COMPAQ部品番号
P/N:388617-806

6

FD1231H

NEC

134-506791
-301-3

角10x4.1

PC/AT用 2MODE 
ベゼル有

7

FD1231H

NEC

134-506791
-305-3

角10x4.1

PC/AT用 2MODE 
ベゼル有

8

MPF920-5

SONY

4-632-842
-08

角14.5x5

PC/AT用 2MODE 
ベゼル有
ベゼルをMPF520-Fに転用可

注:N−3は改造により、X−3に改造可


Lグループ:厚さ25.4mm 34PIN 2MODE
PC-98LT N5200シリーズ用等の特殊品

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1137C

NEC

134-500519-007-0

98LT用

2 YD-686C-1506C YE-DATA 不明 灰角5.8×11.2 1995年5月頃の製品。5インチドライブとして認識される。灰色ベゼルあり。9821に接続の際は、ケーブル突起を上にすること。3,4と同等品
3 U13L-5300-0034 PFU_LIMITED 不明 灰角5.8×11.2 1995年5月頃の製品。5インチドライブとして認識される。灰色ベゼルあり。9821に接続の際は、ケーブル突起を上にすること。2,4と同等品
4 B03L-4505-0213A PFU_LIMITED 不明 灰角5.8×11.2 1995年5月頃の製品。5インチドライブとして認識される。灰色ベゼルあり。9821に接続の際は、ケーブル突起を上にすること。2,3と同等品

 

未整理グループ
ノートパソコンやコンパクトデスクトップに使用されているものです。
※1は単品入手のため、現時点では本来の用途が不明です。

形式

メーカー

部品番号

EJECT
BUTTON

備考

1

FD1238T

NEC

134-506792
-007-0

薄灰角10.8x1.8

PC-9821Nb7 La10用、Lt2のFDDユニット(セカンドバッテリと排他使用)用
3MODE
12.5mm厚
ベゼル無
26極フィルムタイプ差込端子
CITIZEN製W1DとTEAC製FD-05HGという同等品があるらしい

2

FD1238T

NEC

134-506792
-008-0

灰角10.8x1.8

PC-9821Nr15用(Nr13・La13以降の機種用)
3MODE
12.5mm厚
ベゼル無
26極フィルムタイプ差込端子

3

※1
FD1238T

NEC

134-506792
-105-0

不明
(単品入手の為本来のEJECT 
BUTTON不明)

適応機種不明
3MODE
12.5mm厚
ベゼル無
26極フィルムタイプ差込端子

4

FD1138C

NEC

134-505194-007-0

右側
灰角11.7x3.8

NS/E用らしい
19mm
ベゼル有り
TRISSさん提供

5 FD-05HG TEAC 19307546-88 薄灰角
10.8x1.8
PC-9821Ne3/3用
3MODE
12.5mm厚
ベゼル無
26極フィルムタイプ差込端子
6 FD1238T NEC 134-506792-020-0 右上
灰角
10.8x1.8
PC-LV16C用
3MODE
12.5mm厚
ベゼル無
26極フィルムタイプ差込端子
7 FD1238T NEC 134-506792-217-2 右上

10.8x1.8
IBMノートパソコン用、
ベゼルなし、
黒色フラップ、
3MODE、
12.5mm厚、
26極フィルムタイプ差込端子
8 FD1138D NEC 134-505195-188-0 角10x4.1 PC-9801NL/R-02(PC-9821Lt等の外付けFDDユニット)用
3MODE
19.0mm
ベゼル有
総額7600円さん提供

1,2および5は、相互に電気的、外形的に互換性があります。違いは、EJECT_BUTTONの色のみです

XグループFDDのケーブルについて

 DOS/V用FDDケーブルのひねりの無いストレート部分では、一方のコネクタの第1ピンは他方のコネクタの同じ位置に接続されています。

 一方、XグループFDDとマザーボードを結ぶフラットケーブルはDOS/V用のものとは異なり、両端のコネクタのピン接続が反転しています。

 すなわち、Xグループの本体に使用されているFDD用フラットケーブルでは、一方のコネクタの第1ピンが他方のコネクタの第34ピン、第2ピンが第33ピンに、・・・・第34ピンが第1ピンに接続されています。
(以下、このようなXグループ本体用FDDケーブルを反転ケーブルと呼ぶ。)

 少なくとも、私がこれまで見てきた9821Xa7〜Xa13、V12〜16等では、全て反転ケーブルが使用されていました。
 したがって、DOS/V用のフラットケーブルは、9821Xa7以降には使用できません。

 つぎにFDDへの接続ですが、ケーブルのコネクタの突起部分は、必ず上にして差し込むのが正解です。

 ところが、CITIZENのOSD型では、FDDのコネクタ部分のプリント板に切欠きがあり、ここにコネクタの突起を下にして差し込めと言わんばかりとなっています。
 このことと、9821Xa7でFDDの接続に反転ケーブルを使用していることが接続ミスを誘発しています。

 もし、反転ケーブルを180°捻って接続したり、DOS/V用ケーブルで接続したりするとドライブアイコンが2個または4個でてきて正常動作しません。
 これはつぎの理由によります。

 まず、正常時は、電源投入直後にマザーボード側からFDDのSTEP端子(34PINタイプのFDDの20PIN)にステップパルスを一定数送り続けます。 

 そして、FDDが接続されていれば、FDDのヘッドが移動し、トラックの0位置に来ます。

 このとき、TRACK00端子(34PINタイプのFDDの26PIN)がLレベルとなることを利用し、マザーボード側にFDDが存在することを伝えます。

 もし、FDDが接続されていなければ、TRACK00端子はマザーボード側から見てハイインピーダンスのままなので、FDD接続無しと判定します。 

 つぎに、正当なフラットケーブルを捻って接続したり、PC/AT互換機用ケーブルで接続したりすると、FDDのドライブセレクト端子(6,10,12,14PIN)がマザーボード側で全て接地され、FDDにとっては常時選択された状態となります。
 
 そして、FDDが動作していることを検知するマザーボード側26PINは、FDD側の9PINで接地されているため、マザーボード側ではどのドライブを選択しても常にLレベルとなり、ドライブが存在するように見えます。 

 この結果、ドライブアイコンが4個表示されます。

 なお、4個のドライブアイコンは3.5インチ、5インチが2個ずつとなります。
(9821Xa7以降では、実際のドライブがなんであれ、1 2台めは3.5インチドライブ、3 4台めは5インチドライブとして表示されます。)

 ケーブルの逆差しをした場合、壊れにくいのはNEC製FD1231T(P/N134-506790-011-0)で、壊れやすいのはSONY製MPF520-F(P/N4-630-222-01)です。

 これは、FD1231Tの場合はその端子と内部ICの間に抵抗器があり、誤接続の際に電流が制限されるのに対し、MPF520-Fの場合は端子と内部ICとが直結されていて電流が制限されにくいことによります。

 また、正当なフラットケーブルであっても、何回も抜き差しを繰り返すうちに、ケーブルの隣同士の端子が短絡したり、接続不良がおきてしまう場合があります。
 この場合、1台しかFDDがないのに2台分表示されることがありました。

 特殊な例としては、4ピンの電源ケーブルのうち、5V回路のみが断線して異常動作となったこともあります。 

 いずれにしても、パソコン内部のフラットケーブル用コネクタ類は、頻繁に抜き差しするものではないので、注意して取り扱った方が良いようです。


FグループとXグループの違い

 FD1138Dなどの2MODE-FDDをXa7以降の3MODE機に使うと、FDDが1台だけであれば、2MODEのFDDとして一見使用可能のようです。

 しかし、FDDを内蔵で増設して2台で使用する場合は、いろいろな不具合が出ます。
 これは、同じ34ピンFDDでも信号線の定義が異なるからです。

 一例を挙げると、2MODE-FDDであるFD1138Dの1ピンはFDD内で接地されているため、常にLレベルとなっています。
 また、3MODE-FDDであるFD1231T/MPF520Fの1ピンは1.44MB/1.25MB/720KB/640KBのモード切り替え用でHまたはLレベルの信号が入力されます。
 そして、Xa7以降のマザーボードの1ピンは、1台目FDD用のモード切り替え信号(HまたはLレベル)を出力します。

 その外にも電気的な互換性がない部分がいくつも有ります。

ということで、破損防止という意味から2MODE-FDDをXa7以降の3MODE機で使用することは避けた方が良いでしょう

98用3.5インチFDD補足に続く


CグループとXグループの違い(抜忍さんよりの情報)

 XグループとCグールプと分類されているFDDでCグ ル ープはXグループ搭載機に増設FDDとして使用する場合互換性があります。 

 ただ、CグループFDDをXグループ搭載機にファーストドライブとして載せる と、 増設FDDはメーカーを問わず認識しなくなります(1FDDとしてなら動作に問題は無い)。

 Xグループ搭載機にファースト、増設ともCグループに換装しても認 識 しない状態には変わりがありませんでした。 

 それや、これやでXグループ搭載機のファーストFDDは、必ずXグループのFDD でないと増設FDDは認識しないという結果なんですが、X、Cグループのシチズ ン FDDを見比べると、Xグループの方は34PIN中3PINがありません。

 で、CグループのFDDも3PINを除去し、Xグループ搭載機でファーストドライブ とし て使用したら、増設FDDを認識するようになりました。 

 これで、信号線的には完全互換になったようです(この状態をX互換としま す)。 

 X互換のFDDをCxのファーストドライブとして使用しても問題はありません。 

 ただ、X互換のままCxに増設FDDを付けた事が無いので、Cグループとしての 機能を保持しているかはわかりません。(Cx用の増設FDDキットが未入手なので)

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