V7をクロックアップ

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 私のV7は66MHz起動できない、外れマザーということでので有名なG8VLJでした。
これはそのマザーで66MHz起動に挑戦した記録です。(汗
(2001/6/6追記)


96年10月)
 ベースクロックを60MHzにクロックアップ
 メモリの32MB化の次に行ったパワーアップです。
 CPUの横の2つ並んだジャンパのうち1−2をショートするだけで可能です。
 実際これほど安く・簡単で副作用のないパワーアップはありません。
 V7を買う時は90MHzまではOKなことは雑誌で調査済みでした。
 最近はかなりの地方都市でもパソコンショップを見かけるようになりましたが、ジャンパープラグが入手できずにクロックアップをしていない人がいましたら、一度ハードディスクをよく見てください。
 私のV7にはWesternDigital社製のドライブが付いてました。
 98magazine96Sep.の特集2によれば、WesternDigital社製とSeagate社製のドライブは1台目のみの場合はジャンパピンは不要で複数台使用する時にのみジャンパピンを使用となってます。
 私のV7では1−3ピン(あれ5−3やったかな、もう外してずいぶんたってもたから覚えてへんな)のように横にセットされていましたので、これを外して利用する事ができます。
 内蔵のハードディスクを増設するまではいらないものですからはずして使うことができます。
 これで2割弱のスピードアップが可能ですのでやらなきゃ損というものです。
 WDのHDのシングルの設定はピンを横にしなければならない機種と、外して良い機種があります。(1999年追記)
96年12月)ゲタを購入
 雑誌でXa7の供給電圧をアップしP54−75MHzの石を133MHzで動かす記事があり、V7でも120MHz位なら動くかもしれない。最悪100MHzなら動くだろう。×2倍速のデータが取れるとクロックアップのシミュレーションが可能になる。という理由で、だめもとでゲタを購入しました。
 ゲタを付けると従来の冷却フィンが取り付けられません。またクロックアップによる発熱量が増加するのでファン付きのクーラー(CPUが逓倍率2倍で動くかどうかも分からへんのでとりあえずいっちゃん安い約1k円のにしました)が必要になります。
 まずクーラーを直付けし50*2=100MHzで駆動したところ何事も無く起動できました。
 続いて60*2=120MHzで起動したところ起動はしましたが10分くらいで見事ハングアップしてまいました。
 次にゲタに付いてきた耐熱性の両面テープを間に挟んで再度起動しました。これでしばらく持ちましたが1時間ほどでやっぱりハングアップしてしまいます。
 もう少し冷やせば何とかなりそうなのと、せっかく出したゲタ代をあきらめきれず、放熱用のシリコングリス(チューブで1K円弱、1回分のビニール袋入りで数十円)を買いにいきました。このグリスはアキバや日本橋にある電気部品屋さん(抵抗やパワートランジスタ等を単品で売っている店)またはDOS/Vのパーツショップで探したらあると思います。
 このグリスをCPUと冷却フィンの間に薄くかつムラ無く塗ると、前記の両面テープよりも放熱効果が高いらしく、室温28度以下の場合はハングアップしません。クーラーを高級品に変えればハングアップしなくなると思いますが、今のところハングアップしたら90MHzにクロックダウンして使っています。
 続いて50×2.5=125MHz駆動に挑戦しましたが、見事立ち上がりませんでした。
 この頃のpentiumは2.5倍でなく4倍になるので、50×4=200で動かそうとしていたことになります。
 良くぞ死ななかったものです。(滝汗
 ちなみに3.6V、83×1.5=125MHz、室温が低いという条件でならなら動きました。(ぉ
(2001/6/6追記)
 「CPUが逓倍率2.5倍の設定に対応してへんからかも」と思い、66×2=133MHzもやってみましたがやっぱり起動できませんでした。
 120MHzはOK、125MHz以上はNGなので、私のV7の余裕は多く見積もって4%弱、少なく見積もれば0%でぎりぎり動いていることがわかります。このようなわずかな余裕しかないため他のV7でも同様に動くとは限りません。
97年3月)ベースクロック66MHzに再挑戦
 「自作DOS/V機では75とか83MHz駆動が当たり前になっている昨今、やっぱり66MHz以上やないとあかんやろなあ」というわけで、何かジャンパスイッチでも隠れていないかと思い、Cバスのレール部やCDROM等を外してマザーボードをチェックし、再挑戦しました。
 私のV7で66MHz駆動するといろいろな不具合が発生しています。
 まず、単にジャンパの3−4をショートしただけでは起動できません。
 さらに標準のDOS画面(640x400)が正しく表示されません。ただし、BASICで320x200のモードにし、漢字を使わなければ使用可能です。まあ今時こんなソフトを使う人はいないでしょうが。
 もう一つ、標準のウインドウアクセラレータでは表示が乱れて使えません。
 V7を購入してすぐにジャンパを挿してみましたが、このときはちゃんと起動しないので、できないものだとあきらめていましたが、ウインドウアクセラレータを増設すると起動できるようになりました。もしあきらめている人がいましたら、再挑戦してみてください。
 起動の方法は2つあります。
起動法1)
 ハードディスクに複数の起動可能なドライブがあれば、起動ドライブを選択するメニューが出ます。
 起動は50または60MHzで行い、このメニューが出ている間に66MHzに変更すれば起動することができます。
 切り替えが容易なようにジャンパから線を引き出しておき、スイッチをつけておくことをお勧めいたします(2001/6/6追記)
 リセットするときにはいったん終了して50または60MHzに戻す必要がありますが、この方法の方が安全と思われます。
この方法の欠点はFDでの66MHzブートができないことです。
また複数の起動ドライブがないと起動メニューが出てこないので、使用できません。
同様に複数の起動ドライブがあっても、自動起動にしてしまうと、使用できません。(2001/6/6追記)
副作用)
 電源を入れるとメモリチェックが始まり、時には文字が4倍角の上半分だけになったり、1個おきに表示されてまともに読めないようになったりしますが、とりあえず起動できれば良しとしましょう。
 無事増設のウインドウアクセラレーターに切り替わったら見慣れたW95の画面になります。
 W95を終了するといつもの終了時の「雲」や「電源が・・・」というメッセージは化けて読めないかもしれません。そんなときは十分終了できるだけの時間をおいてから電源をオフしましょう。読めるときも多いです。
従来との互換の横640ドットの画面では文字が読めませんので、DOSのソフトはフルスクリーンモードでは利用できません。
 WINDOWモードで実行できないソフトは他のクロックで起動する必要があります。
 ただし、文字を読む必要がなければ実行はできます。
 PFM686はDOSのプログラムですが、バッチで結果をファイルに出力させてデータを取りました。
起動法2)
 Cバス用のスロットにボードが刺さっている場合はまずこれを除け下さい。
 本体のカバーを開けて、Cバスのスロットの金具の隙間からマザーボードを見て下さい。
 Cバスのコネクタの近くに3ピンのジャンパ−スイッチがあったら私のV7と同じマザーボードの可能性があります。
 このスイッチのプラグを反対側つまり真ん中と電源側がショートするように変更します。
 今はまた起動法2で使っていますが、今のところ異常は起きていません。
 この方法のメリットは、
  起動ドライブが1つあればOKなこと。
  起動の途中で周波数を切り替える必要が無いので、取り扱いが容易であること
 です。
 その代わりOH!-PC1997 5/1号ではXb10/F(G8WPY)の該当ピンに対して、以下の説明が付いています。
  BIOS用ジャンパ
  BIOSプログラムの保護や変更用のジャンパスイッチ。
  下手に変更すると
BIOSが狂ってしまうので、
 絶対にいじらない
こと。
(2001/6/6追記)
 この方法では起動法1のところで紹介したもの以外にもリセットが利かないという副作用があります。
 リセットすると再起動の途中でハングアップします。
 ソフトをインストールするとよくリセットを要求されるので、知らないソフトをインストールする時は他のクロックで起動した方がいいと思います。
 電源をオフした後十分な時間をおいて再度電源をオンすれば起動できます。
 必要な時間は良く分かりません、自分のV7に合った時間を各自で研究してください。
 あまり短いと起動できません。中途半端に短いとVRAMがどうのこうのというエラーがでます。エラーがでても起動できるときもあれば起動できないときもあります。

 また内部をいろいろ触っていると突然起動ができなくなることが有ります。
 この様な時はコネクタを(正常にみえても)全て押し込んでやるとなおることが有ります。
 これは手がケーブルなどに当たって、コネクタが抜けかけて、接触不良になった場合に起こります。
 これが「ひえー、えらいこっちゃ、どないしょう。やめといたらよかったその2」です。
97年5月)
 時々120MHzの時だけハングアップするようになる。
 クロックダウンするとハングアップしないので冷却能力の不足と思われる。
 以後90MHzで我慢することとする。
 せめて、100MHzで使えたらなあ。(T_T)
97年6月)
 フィンが埃まみれになっていることに気づく。 
 空冷効果が低下するので時々掃除しましょう。
 ただし掃除してもこの季節では120MHzではハングアップしました。
97年9月)
 そろそろ涼しくなってきたので120MHzでも動くようになった。
 私のV7では室温が28度C以下の時はOK、室温が30度C以上の時は大抵ハングアップしています。
98年4月)
 今年もまたFSB60MHz×2でハングアップする様になってきた。
 しかし、やはり66MHz化の夢はすてきれない。
 チップセットの片っ端からフィンを付けてみると少し症状がましになった。
 Cバスコネクタ横のIC(XLINXと書いてあるもの)を冷やすと良いようだ。
 ただしフィンだけでは効果が少ないのでファンもガムテープで貼り付けてみた。
 これで、かなり改善された。
98年5月)
 ファンだけでは冷却が足らないようである。
 ICを触ってみたが、それほど熱くもないのに、ハングアップします。
 こうなれば、室温以下に冷やさざるを得ません。
 しょうがない。ペルチェだ。
 この手の改造では有名店のギガコンプで、40Wのペルチェをゲットしてきました。
 ICとフィンの間にペルチェを挟み、5V(定格は12V)で駆動。
 おおちゃんと66MHzで動くじゃあ〜りませんか。
98年6月)
 V7のマザーが死亡。
 死亡原因は言わなくても分かってるよね〜、みなさん。(T_T)
教訓)
 取りあえず起動できるがハングアップするという場合は何かの放熱の問題の可能性が高く、うまく放熱さえできれば安定動作できる可能性がある。
 ペルチェは劇薬。

自作そして98へ回帰へ続く

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