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総額7600円 さんに投稿いただきました1MB FDD I/Fの製作記事です。 |
本来は総額7600円 さんHPを作ってそこで発表されるのがベストなのですが、まだHPを作る予定が無いとの事ですので、それまでの間、仮の置き場所として、場所だけ提供させていただきます。 総額7600円 さんがHPを作られたあかつきには、ここはリンクのみになります。 |
総額7600円 さんのコメント |
本体に1MB FDD
I/Fコネクタを持たないPC-9801BX/BA以降のPC-98で外付けFDDを使用するためには,Cバススロットに挿す1MB FDD
I/Fが必要となります.この1MB FDD I/Fの現行品としては,Land ComputerのLIF-1MF3とLIF-1MFBとがあります. 1MB FDD I/Fの販売終了品は,純正品・サードパーティー製品ともに,インターネットオークションを含む中古市場に出る機会はかなり少なく,また価格も高い場合が多いようです. 本記事では1MB FDD I/Fを作成するための参考資料を提供します.結線の調査に使用した1MB FDD I/Fは,SAFRONICの11-0671-B,LogitecのLFA-19,NECのPC-9821A2-E02です.また,HAMLIN'S PAGE http://members.ld.infoseek.co.jp/hamlin/ --> FDD関係 --> A_MATE用FDD_I/F にて公開されている,まさ氏作成のMate-A用1MB FDD I/F回路図,および同氏作成のCanBe以外のFD1231T内蔵機種用1MB FDD I/F回路図も参照させていただきました. 本記事でご紹介する1MB FDD I/Fは,すべて総額7600円が実際に作成して動作を確認したものですが,記事のご利用は自己責任でお願いします.なおMULTi/CanBe用の1MB FDD I/Fの結線も調べてありますが,筆者は対応機種を所有しておらず,実機での動作確認を果たせておりませんので,公開は別の機会といたします. 本記事中でのコネクタのピン番号の割り当ては,研究発表会の「コネクタの種類とピン番号」に示す通りとします.また信号名は,HAMLIN's PAGE http://members.ld.infoseek.co.jp/hamlin/ --> FDD関係 の,"PC-9821-K08ケーブルとその接続" ならびに "2台接続用ケーブル回路図 26PIN_FDD用 PC-9801BX2/U2標準接続回路図" 記載のものに従いました. 本記事の公開に当たり,ご指導いただきましたaochanさんとまささんに感謝申し上げます. |
■Mate-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合 ・メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続) (1) マザーボード上のFDDコネクタと接続されている30ピンメスコネクタと接続する場合 コネクタ配置は,30ピンオスコネクタ(内蔵FDDケーブルと接続) - 30ピンメスコネクタ(マザーボードと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります. 以下,30ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です.10kΩとあるところでは,50ピンメスコネクタの端子を10kΩ程度の抵抗でプルアップ(抵抗の他方の端を+5Vに接続)して下さい.これは他の機種でも同じです.この場合は,+5Vは30ピンコネクタの1,3,5ピンのいずれかから取るのがよいでしょう. 2 (INDEX OUT) - 16 (INDEX OUT) ----- 10kΩ 8 (READY OUT) - 15 (READY) ----- 10kΩ 9 (HEAD LOAD) - 17 (HEAD LOAD) 12 (DIRECTION) - 9 (DIRECTION) 14 (STEP PULSE) - 8 (STEP PULSE) 20 (WRITE DATA) - 7 (WRITE DATA) 22 (WRITE ENABLE) - 6 (WRITE ENABLE) 24 (TRACK 00) - 5 (TRACK 00) ----- 10kΩ 26 (WRITE PROTECT) - 4 (WRITE PROTECT) ----- 10kΩ 30 (SIDE) - 19 (SIDE) 19,21,23,25,27,29 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) GNDライン同士はすべてを結線しなくてもよいようですが,なるべく多くのラインを結線した方がよいと思います(筆者はすべて結線しています). (2) 1台目のFD1138T・FD1148Tと接続されている26ピンメスコネクタと接続する場合 コネクタ配置は,26ピンオスコネクタ(1台目のFDDと接続されていたFDDケーブルのコネクタと接続) - 26ピンメスコネクタ(1台目のFDDと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります.プルアップ用の+5Vは26ピンコネクタの1,3,5ピンのいずれかから取るとよいでしょう. 以下,26ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です. 2 (INDEX OUT) - 16 (INDEX OUT) ----- 10kΩ 8 (READY OUT) - 15 (READY) ----- 10kΩ 9 (HEAD LOAD) - 17 (HEAD LOAD) 12 (DIRECTION) - 9 (DIRECTION) 14 (STEP PULSE) - 8 (STEP PULSE) 16 (WRITE DATA) - 7 (WRITE DATA) 18 (WRITE ENABLE) - 6 (WRITE ENABLE) 20 (TRACK 00) - 5 (TRACK 00) ----- 10kΩ 22 (WRITE PROTECT) - 4 (WRITE PROTECT) ----- 10kΩ 26 (SIDE) - 19 (SIDE) 15,17,19,21,23,25 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) ・サブケーブル(Cバスボックス脇の8ピンミニコネクタと接続) これは上の(1),(2)とも共通です. 以下,8ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です. 1 (SYNC) - 14 (SYNC) 2 (MFM/FM) - 2 (MFM/FM) 3 (DRV SELECT 2) - 11,13 (DRV SELECT 0,2) 4 (DRV SELECT 3) - 10,12 (DRV SELECT 1,3) 5 (WINDOW) - 1 (WINDOW) ----- 10kΩ 6 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) 7 (READ DATA) - 3 (READ DATA) ----- 10kΩ 8 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) 完成品の画像です: 26pins.jpg ※マザーボード上のFDDケーブル接続用30ピンオスコネクタ,FD1138T・FD1148Tの26ピンオスコネクタとも,11ピンがDENSITY信号ピンであり,この信号を2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(研究発表会の「VFO内蔵FDDの外付け化」を参照). ■Mate-Aの場合 Mate-Aでは過去の資産の継承という点から,8インチFDDの動作に必要な信号もマザーボードより出力されており,PC-9821A2-E02とその互換I/Fでは8インチFDDも接続できるようになっています.しかしここで紹介する結線では,8インチFDDの動作に必要な信号ラインを省きました. ・メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続) (1) 3.5インチFDD(FD1138T,FD1148T)内蔵機種の場合 上の「Mate-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合」と同一です.ただしMate-Aではサブケーブル中にインバータICを含むため,30ピンコネクタ・26ピンコネクタいずれの場合でも,1,3,5ピンのどれか1つをプルアップ抵抗とインバータICのVCCピンに結線します. (2) 5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合 下の「CanBe以外のFD1231T内蔵機種・Mate-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合」と同一です.ただし,PC-9821As3/M2またはPC-9821Ap3/M2にファイルベアイアダプタ(PC-9821A3-E01)を装着した場合には,ファイルベアイアダプタのセットに含まれる短いケーブルを介して内蔵FDDケーブルをファイルベイバックボードに接続するため,(1)と同じ結線となります(このケーブルがない場合には,研究発表会の「30ピン−34ピン変換ケーブル」を参考に作成して下さい).プルアップ抵抗とインバータIC用の+5Vは,As2,Ap2,Anの各機種では,HDD籠の電源コネクタ,内蔵FDDケーブル(3.5インチFDD搭載機種ではケーブルの1・3・5番),Cバスのバックボード裏面(Cバス端子のA49・A50・B49・B50),ファイルスロット/ファイルベイバックボード上のFDD電源ケーブル接続用コネクタの裏面(研究発表会の「内蔵機器用電源ケーブル」参照)等から取ります. ・サブケーブル(Cバスボックス脇の12ピンミニコネクタと接続) 以下,12ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です.12ピンコネクタの1,2,5,6の各ピンからの出力はインバータを介して50ピンコネクタのピンに結線します(この4本のラインでは12ピンコネクタから50ピンコネクタに信号が流れます). 1 (DRV SELECT 3) - [INVERTER] - 10,12 (DRV SELECT 1,3) 2 (DRV SELECT 2) - [INVERTER] - 11,13 (DRV SELECT 0,2) 5 (SYNC) - [INVERTER] - 14 (SYNC) 6 (MFM/FM) - [INVERTER] - 2 (MFM/FM) 7 (WINDOW) - 1 (WINDOW) ----- 10kΩ 9 (TWO SIDE DISK) - 26,27,…49,50 (GND) 10 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) 11 (READ DATA) - 3 (READ DATA) ----- 10kΩ 12 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) インバータICは,74LS04・14,74HC04Dのいずれでも動作しました. 完成品の画像です: 前述のように,Mate-AではSCSI専用スロット開口部に外部FDD接続用コネクタを設置することもできます: ※3.5インチFDD内蔵機種ではファイルスロット/ファイルベイバックボード上のFDDケーブル接続用コネクタ・内蔵FDDともに11ピンが,また5インチFDD搭載機種ではこれらの2ピンがそれぞれDENSITY信号ピンです.このDENSITY信号を,2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(研究発表会の「VFO内蔵FDDの外付け化」を参照). ■CanBe以外のFD1231T内蔵機種・Mate-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合 ・メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続) コネクタ配置は,34ピンオスコネクタ(1台目のFDDと接続されていたFDDケーブルのコネクタと接続) - 34ピンメスコネクタ(1台目の内蔵FDDと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります. 以下,34ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です. 4 (HEAD LOAD) - 17 (HEAD LOAD) 8 (INDEX OUT) - 16 (INDEX OUT) ----- 10kΩ 18 (DIRECTION) - 9 (DIRECTION) 20 (STEP PULSE) - 8 (STEP PULSE) 22 (WRITE DATA) - 7 (WRITE DATA) 24 (WRITE ENABLE) - 6 (WRITE ENABLE) 26 (TRACK 00) - 5 (TRACK 00) ----- 10kΩ 28 (WRITE PROTECT) - 4 (WRITE PROTECT) ----- 10kΩ 32 (SIDE) - 19 (SIDE) 34 (READY OUT) - 15 (READY OUT) ----- 10kΩ 5,7,…29,31 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) ・サブケーブル(Cバスボックス脇の8ピンミニコネクタと接続) 「Mate-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合」と同一ですが再掲します. 以下,8ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線状態です. 1 (SYNC) - 14 (SYNC) 2 (MFM/FM) - 2 (MFM/FM) 3 (DRV SELECT 2) - 11,13 (DRV SELECT 0,2) 4 (DRV SELECT 3) - 10,12 (DRV SELECT 1,3) 5 (WINDOW) - 1 (WINDOW) ----- 10kΩ 6 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) 7 (READ DATA) - 3 (READ DATA) ----- 10kΩ 8 (GND) - 26,27,…49,50 (GND) ※FDDケーブル,FDDともに2ピンがDENSITY信号ピンであり,この信号を2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(研究発表会の「VFO内蔵FDDの外付け化」を参照). 完成品の画像です.内蔵FDDケーブルと一体化させ,またPC-9821XA-E01のブラケットを加工して外部FDD接続用コネクタを取り付けてあります.またDENSITY信号を引き出してミニジャック用メスコネクタに接続してあります. |