VFOなし異種FDD接続用ケーブル

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 総額7600円 さんに投稿いただきましたVFOなし異種FDD接続用ケーブルの報告です。
 
 本来は総額7600円 さんHPを作ってそこで発表されるのがベストなのですが、まだHPを作る予定が無いとの事ですので、それまでの間、仮の置き場所として、場所だけ提供させていただきます。
 総額7600円 さんがHPを作られたあかつきには、ここはリンクのみになります。
 
FD1231T内蔵機種,FD1138T内蔵機種ともに,内蔵FDDケーブルにはVFOを内蔵していないFDDを2台まで接続することができます.ここでは,元々内蔵されていたFDDとは異なる種類のFDDを内蔵するためのケーブル,および元々内蔵されていたFDDと,それとは異なる種類のFDDとを混在接続するためのケーブルについて記述します.
本記事でご紹介するケーブルは,特に断りのない限り総額7600円が実際に作成して動作を確認したものですが,動作の保証はいたしません(特にターミネーションの条件の検討は全く行っていません).記事のご利用は自己責任でお願いします.
本記事中でのコネクタのピン番号の割り当ては,研究発表会の「コネクタの種類とピン番号」に示す通りとします.またFDDコネクタおよびマザーボード上のFDDコネクタの信号名は,原則として HAMLIN's PAGE http://members.ld.infoseek.co.jp/hamlin/ の 「FDD関係」,「PC-9821-K08ケーブルとその接続」,「2台接続用ケーブル回路図 26PIN_FDD用 PC-9801BX2/U2標準接続回路図」,「A_MATE用FDD_I/F」において使用されているものに従っています.

■異種3.5インチFDD接続用ケーブル
(1) FD1231T内蔵機種にFD1138Tを内蔵させるためのケーブル
これについては,結線資料がすでにウェブ上で公開されています:
・早川君のロボットページ http://park23.wakwak.com/~hal9000/index.html
--> pc9821
・HAMLIN's PAGE http://members.ld.infoseek.co.jp/hamlin/
--> FDD関係 --> 26pinFDDを34pinM/Bで使用するための特殊ケーブル
FD1138TはFD1231Tと厚みおよびイジェクトボタンの位置と形状が異なるため,取り付け時にはフロントマスクの撤去または加工が必要になります.またファイルベイを利用して取り付けることもできます.

(2) FD1138T内蔵機種にFD1231Tを内蔵させるためのケーブル
以下,マザーボード上の30ピンコネクタピン番号■その信号名■FD1231Tの34ピンコネクタピン番号■その信号名 の順です:

 
1 (+5V)      
2 (Index Out) - 8 (Index Out)
3 (+5V)      
4 (Drive Select 0) - 10 (Drive Select 0)
5 (+5V)      
6 (Disk Change) - 33 (Disk Change)
7 (Drive Select 1) - 12 (Drive Select 1)
8 (Ready Out) - 34 (Ready Out)
9 (Head Load) - 4 (Head Load)
10 (Motor On) - 16 (Motor On)
11 (Density) - 2 (Density)
12 (Direction) - 18 (Direction)
13 (360/300 0) - 1台目 1 (360/300 0)
14 (Step Pulse) - 20 (Step Pulse)
15 (NC)      
16 (NC)      
17 (360/300 1) - 2台目 1 (360/300 1)
18 (Step Pulse) - 20 (Step Pulse)
19 (GND)      
20 (Write Data) - 22 (Write Data)
21 (GND)      
22 (Write Enable) - 24 (Write Enable)
23 (GND)      
24 (Track 00) - 26 (Track 00)
25 (GND)      
26 (Write Protect) - 28 (Write Protect)
27 (GND)      
28 (Read Data) - 30 (Read Data)
29 (GND)      
30 (Side) - 32 (Side)

5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31 = GND

マザーボード上のコネクタ,FD1231TのコネクタのいずれにおいてもGNDピン同士は互いに導通がありますが,コネクタ間でGNDラインはできるだけ多く結線する方がよいでしょう.
FD1231TはFD1138Tよりドライブの厚みがあるため,FDD固定金具のスペースにドライブが入りません.FDD固定金具を加工するか(フロントマスクの加工ないし撤去も必要です),ファイルベイに取り付ける等の工夫が必要です.

(3) FD1138T内蔵機種にFD1138TとFD1231Tとを内蔵させるためのケーブル
1台目のFDDをどちらのタイプにするか決め,(2)と元々内蔵されているFDDケーブル(または研究発表会の「FD1138Tを2台内蔵させるためのケーブル」)を参考に結線します.
下はPC-9801BX2/U2で(2) と(3)のケーブルのテストを行った時の様子です:



(4) FD1231T内蔵機種にFD1138TとFD1231Tとを内蔵させるためのケーブル
これについては作製の機会を持てておりませんが,(1)と元々内蔵されているFDDケーブル(または研究発表会の PC-98用内蔵5インチFDD増設ケーブル kenkyu/pc98in5fdc/pc98in5fdctxt.htm の「FD1231T2台内蔵用ケーブル」)を参考に結線することは容易です.どちらのFDDを1台目にするかにより結線を変更する必要があります.

■異種5インチFDDの接続用ケーブル
これまでのところ,NECのFD1155C,FD1155D(VFOを無効にする必要あり),FD1158C,EPSONのSD-680L,TEACのFD-55GFR,FD-155GF 612,MITSUBISHIのMF504C-310M,SAFRONICのDS-35A[K]([K] は□の中にK)の各5インチFDDがFD1231T内蔵機種とFD1138T内蔵機種で単独接続,同種・異種5インチFDD混在接続,3.5インチFDDとの混在接続のいずれの条件でも使用できることを確認しています.ただし読み書きは基本的に2HDモードのみ可能です(FD1155Dなどの一部のFDDでは2DDモードでの使用も可能).D1231T内蔵機種では,他にY-E DATAのYD-380B,SAFRONICのDS-53A[K]([K] は□の中にK),FUJITSUのFMV-FD522などの動作報告があります.なおキヤノン電子のMD5501Sは使用できませんでした.

(1) FD1231T内蔵機種
研究発表会の PC-98用内蔵5インチFDD増設ケーブル(kenkyu/pc98in5fdc/pc98in5fdctxt.htm)の,「FD1231T1台+VFOなし5インチFDD1台内蔵用ケーブル」(FD1231Tないしその互換FDDを1台とVFOなし5インチFDDを1台内蔵させるためのケーブル結線図)で,内蔵3.5インチFDDコネクタをつけずに,5インチFDDコネクタを2個つけたものが対応します.

(2) FD1138T内蔵機種
研究発表会の「30ピン−34ピン変換ケーブル」で,34ピンオスコネクタの代わりに5インチFDDコネクタを2個つけたものが対応します.
下はマザーボード内部で「30ピン−34ピン変換ケーブル」と同等の結線がなされているPC-9801BX2/U2において,マザーボード上の34ピンオスコネクタに,34ピンメスコネクタ1個と34ピンカードエッジコネクタ2個を並列に取り付けたケーブルを接続して,FD1158CとSD-680Lの混在接続テストを行った時の様子です:



■3.5インチFDDと5インチFDDの混在接続用ケーブル
(1) FD1231T内蔵機種にFD1231Tと5インチFDDとを接続
研究発表会の PC-98用内蔵5インチFDD増設ケーブル(kenkyu/pc98in5fdc/pc98in5fdctxt.htm)の「FD1231T1台+VFOなし5インチFDD1台内蔵用ケーブル」(FD1231Tないしその互換FDDを1台とVFOなし5インチFDDを1台内蔵させるためのケーブル結線図)が該当します.

(2) FD1138T内蔵機種にFD1138Tと5インチFDDとを接続
コネクタの配置は,FD1138T接続用26ピンメスコネクタ ―― マザーボードとの接続用30ピンメスコネクタ ―― 5インチFDDコネクタ となります.FD1138T接続用26ピンメスコネクタ ―― マザーボードとの接続用30ピンメスコネクタ の部分の結線は,研究発表会の「FD1138Tを2台内蔵させるためのケーブル」をご参照下さい.FD1138Tを1台目のFDDにするか2台目のFDDにするかでこの部分の結線を変える必要があります.
ここでは マザーボードとの接続用30ピンメスコネクタ ―― 5インチFDDコネクタ の部分の結線の仕方を示します.以下,マザーボード上の30ピンコネクタピン番号■その信号名■5インチFDDの34ピンコネクタピン番号■その信号名 の順です:

1 (+5V)
2 (Index Out) - 8 (Index Out)
3 (+5V)
4 (Drive Select 0) - 10 (Drive Select 0)
5 (+5V)
6 (Disk Change) - 33 (GND)※
7 (Drive Select 1) - 12 (Drive Select 1)
8 (Ready Out) - 34 (Ready Out)
9 (Head Load) - 4 (Head Load)
10 (Motor On) - 16 (Motor On)
11 (Density) - 2 (Density)
12 (Direction) - 18 (Direction)
13 (360/300 0)
14 (Step Pulse) - 20 (Step Pulse)
15 (NC)
16 (NC)
17 (360/300 1)
18 (Step Pulse) - 20 (Step Pulse)
19 (GND)
20 (Write Data) - 22 (Write Data)
21 (GND)
22 (Write Enable) - 24 (Write Enable)
23 (GND)
24 (Track 00) - 26 (Track 00)
25 (GND)
26 (Write Protect) - 28 (Write Protect)
27 (GND)
28 (Read Data) - 30 (Read Data)
29 (GND)
30 (Side) - 32 (Side)

1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33 = GND

※33ピン以外のGNDピンでも構いません.またNCでも動作しました.

FD1138Tのコネクタと5インチFDDのコネクタのいずれにおいてもGNDピン同士は互いに導通がありますが,コネクタ間でGNDラインはできるだけ多く結線する方がよいでしょう.
 

 
 

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