26ピン,30ピンコネクタの作り方

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 総額7600円 さんに投稿いただきました26ピン,30ピンコネクタの製作記事です。
 
 本来は総額7600円 さんHPを作ってそこで発表されるのがベストなのですが、まだHPを作る予定が無いとの事ですので、それまでの間、仮の置き場所として、場所だけ提供させていただきます。
 総額7600円 さんがHPを作られたあかつきには、ここはリンクのみになります。

総額7600円 さんのコメント
パーツショップ等で売られている新品のフラットケーブル用のコネクタは結構な値段がします.また地方ではパーツショップの数も所在地も限られるため,新品の入手自体が容易ではありません.そこで通販以外の方法でコネクタをなるべく早くかつ安価に手に入れようとする場合,ジャンク品などから外すことになります.しかしフラットケーブルのコネクタの多くは34ピンか40ピンないし50ピンのものであり,26ピンや30ピンといったピン数のコネクタが使われていることはあまりありません.しかし後者は前者よりピン数が少なく,前者を加工することにより簡単に作成できます.
 


■メスコネクタの場合
フラットケーブルからメスコネクタを取り外す際には,ケーブルに刺さっている端子の,スリットを挟んで相対する矢印状の部分を変形させないように注意します.この部分が変形すると,再びフラットケーブルに圧着した場合に,ケーブルの線材の導線にこのスリット部がうまく接触しないことがあります.コネクタを取り外す場合には,矢印状の部分がケーブルに刺さったまま端子がコネクタのフレームからごっそり抜けてしまうことが少なくありませんが,その場合はケーブルから端子を一本一本丁寧に抜き取り,向きに注意してフレームに刺し直します.この時,端子の矢印状の部分が多少不揃いとなっても,飛び出た部分を無理に押し込もうとしてはいけません.怪我しやすく,また端子の変形や接触不良の原因となりやすいためです.多少不揃いであっても,フレームに端子が垂直に刺さってさえいれば,圧着時に締め付けることできちんとケーブルを噛ませることができます.
ピン数の少ないコネクタに加工する場合には,コネクタの一方の端から端子を必要な数だけ抜き取り,その後刃物でフレームの不要部分を切除します.削り屑がコネクタの穴に入り接触不良の原因となりますので,ノコギリやヤスリは使わないで下さい.私は不要部分を鉈で大きく欠き取ってから,残った部分をカッターで削り取っています.またコネクタ側面に突起があれば,オスコネクタと接合する際に相手のフレームと干渉しますので,これも取り除き,代わりに接合すべきオスコネクタの切り欠きの方向をフラットケーブル上にマーキングしておきます.抜き取った不要な端子は,変形した端子との交換用に取っておきます.
ケーブルに圧着後,エポキシ造形パテでコネクタの両脇を固定します.液状の接着剤は,端子の部分にまで液が回り込んで接触不良の原因となりますので使わないで下さい.

■オスコネクタの場合
多くの場合,故障したHDDやFDD,ジャンク基板などから外すことになると思われますが,無理に綺麗に外そうとする必要はありません.ケーブルにハンダ付けできる足が残ってさえいればいいので,ニッパーで切断できるものであればそうするのが楽です.もちろん作成予定のケーブルは,オスコネクタが端に位置するように設計する必要があります.ピン数の多い圧着型のオスコネクタを使用しているケーブルをジャンク品として見かけることは少ないと思われますので,オスコネクタが中間に来るケーブルを作成する必要のある場合には,新品のコネクタを使う必要があります.
ピン数の少ないコネクタに加工する場合には,コネクタの一方の端から不必要なピンを引き抜きますが,側面に突起のついたメスコネクタと接続するコネクタでは,コネクタの両端から同数のピンを引き抜きます.引き抜いた不要なピンはやはり取っておきます.
 

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