総額7600円
さんから投稿いただいた386DX用のCPUアクセラレータの対応表です。
これをご覧になられて、こんなアクセラレータもあったぞ〜とかの情報等がありましたら、ぜひご連絡をお願いいたします。m(_ _)m
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本来は総額7600円 さんHPを作ってそこで発表されるのがベストなのですが、まだHPを作る予定が無いとの事ですので、それまでの間、仮の置き場所として、場所だけ提供させていただきます。
総額7600円 さんがHPを作られたあかつきには、ここはリンクのみになります。
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総額7600円 さんのコメント
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今度はi386DX用のCPUアクセラレータについてまとめてみました.
が,例によって現物を見たことのないものが少なからずあり,不明な点も多く,間違いや遺漏があるかと思われます.
ご指摘いただけますと幸いです.
ボードに直接半田付けされ,換装困難なQFPの386SXとは異なり,剣山を裏返したようなPGAと呼ばれる形状の386DXは,半田付け不要のソケットに差し込まれているためにCPUの着脱が比較的容易です
(PC-9801DAなどのZIFソケット採用機種ではソケットのレバーを上げるだけで,またPC-386Vのような押し込むタイプのソケットを採用している機種でも,CPUリムーバや小型フォーク,精密ドライバ等で慎重に押し上げるとCPUを外すことができます).
また386DXと386SXはバス幅も違っていて,386SXがCPU内部32ビット,外部16ビットであるのに対し,386DXではCPUの内部・外部ともバス幅が32ビットとなっています.
これらの特徴のため,386DX搭載機では286マシンや386SXマシンに比べパワーアップの効果が高く,またPC-9801DA/RAなどはよく売れた機種でもあり,386DX用のCPUア
クセラレータにはいろいろな種類のものが出ていました.
386DXマシンのCPUのパワーアップツールのはしりとなったものは,Cyrixから出ていたCx486DLCというCPUです.
これは486SXに近い性能を持ちながらピン配置は386DXと同じであるため,単純に386DXと載せ換え,キャッシュコントローラにより1kBの一次キャッシュを有効にすることにより数十%程度の速度アップが可能となります.
このCPUとキャッシュコントローラがセットになって市販されていた製品に,I・Oデータのパワーアップキットシリーズ,PK-Cx486D(E-L)(対応機種PC-9801DA/RA,
PC-98RL),PK-EP486D(同PC-386S/V/G/GS:20,25,33MHzタイプあり?)があります.
(なおこれらの製品ではCx486DLCの代わりにTx486DLCが入っていることがあるそうです).
また同様のタイプの製品として,メルコからHSP-DL(対応機種PC-9801DA/RA, PC-98RL),HSC-D7,HSS-DL7(対応機種PC-9801DA/RA, PC-98RL/XL2,PC-H98model60/70,PC-386/S/V/G/GS:HSP-DLとコプロセッサのセット)が,またダイナNT事業部からはNT486DLC(同PC-9801DA/RA, PC-386S/V/GS)が出ていました.
またアスキー出版局もCPUスーパーチューンナップという,Cx486DLCつきの書籍を出していました(対応機種PC-9801DA/RA).
また後に,同じCyrixから,Cx486DLCの倍クロック版であるCx486DRx2というものも出荷され,これもやはりI・Oデータから,キャッシュコントローラとセットでPK-Cx486DRX2(対応機種 PC-9801DA/RA,PC-98RL/XL2,PC-H98model60,PC-386/V/GS)という名前で販売されていました(20,25MHzタイプあり?).
これらの製品はCPUそのものですので,対応機種外のマシンでも使用できるものと思われます.
※AT互換機用のCx486DLCの倍速版,"Cx486DRu2"をPC-98で使うこともできるようですが,高速再起動ソフトHSBが必要だったりとかなり大変なようです.
また同じくAT互換機用として,EVERGREENから,REV TO
486(386DX2+)(TI486SXLC2搭載,倍速)とREV TO 486(386DX3+)(IBM486BLC3搭載,3倍速:60MHz版と75MHz版あり)が出ていました.
キャッシュコントローラは付属のものの他,VectorのMS-DOSファイルエリアにあるフリーのものが使えます.
なお一次キャッシュはCx486DLC,Cx486DRx2ともに1KBですが,キャッシュを有効にしない場合でも386DXより遅くなることはないようです
(注:これらのCPUに換装し,キャッシュを有効にすると本体内蔵のFM音源が聞くに耐えなくなるそうです.
これはキャッシュを無効にすれば回避できるようです).
なお,386SX/DXの"SX","DX"は,486SX/DXのそれとは意味が異なります.386"DX"であっても数値演算コプロセッサを内蔵しているわけではありません.
上記のCPUはいずれもIntelのi80387(387DX)やCyrixのCx83D87("FasMath"),IITの3C87DX,CHIPSの38700DX("SUPER TM MATH":TMは下付き),ULSI SystemsのUS83C87("MATH・CoTM":TMは下付き)といったコプロとの併用が可能です(メルコからはHSC-D7,I・OデータからはPK-Cx87D-Lという型番で発売).
なおコプロソケットに挿したコプロセッサの速度は,倍速CPUに換装している場合でもベースクロックと等しくなります.
またこれらのCPUは発熱量が多いので,できればヒートシンクをつけた方がよいと思います.
以下,CPU単体ではなく,多少なりとも基板をともなった"CPUアクセラレータ"について挙げています.
アクセラレータの基板上の型番は実際の製品名と異なっている場合がありますのでご注意下さい.
当然のことながら現行品は1つもありません(;_;)
(2001.4.25 改訂版:情報をお寄せいただいたHC53さん,ウルトラギブンさん(以上アルファベット順),ありがとうございます m(_ _)m)
(2001.5.2
改訂版:ぽろんさんに情報をいただきました.ありがとうございました
m(_ _)m)
(2001.6.4改訂版:HC53さんに情報をいただきました.ありがとうございました m(_ _)m)
(2001.6.24 改訂版:エマティさんにいただいた情報と,同人誌"Oh! EPSON PC"第2号の記事より得た情報を追加しました.エマティさんならびに同人誌記事の執筆者の匿名希望/○ooさんに感謝いたします m(_ _)m)
(2001.8.15 改訂版:エマティさんにいただいた情報等を追加しました.ありがとうございます m(_ _)m)
なお表や文章の作成においては,できるだけ誤りのないように努力はしておりますが,ここに掲載してある情報がもとで何らかのトラブルが生じた場合でも,エマティならびに総額7600円は一切の責任を負わないものとします.
この一覧を閲覧される方は,この点をご了承いただいたものとみなします.利便性を第一に考えておりますので,この点ご理解を願います(致命的な間違いはないとは思うのですが…).
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32ビットデータバスの386DX機用に,16ビットデータバス用の石を載せたアクセラレータが出ていたようです.(汗
果たしてアクセラレーションできるのでしょうか、ぜひ一つ手に入れたいもんですねぇ。(滅
注)この色のデータはエマティが勝手に追記したものです。
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メーカー
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品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
エレコム |
UP486DLC |
Cx486DLC |
等速 |
PC-9801DA/RA,PC-98RL
(ハードウェアでキャッシュコントロールを行うとのことですが,恐らくキャッシュコントローラは必要) |
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メーカー
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品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
コム |
HF486 |
TI486SXL2 |
3-5倍速 |
PC-9801RA2/RA5,RA/DA,PC-98RL,PC-386/GS/S/V
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メーカー
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品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
方円 |
Bluelightning DX |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-9801RA/DA(DAに装着する際には付属のL字型基板を使用)
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メーカー
|
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
ABM |
486GT-33 |
i486DX |
独立33MHz |
PC-9801DA/RA,PC-98RL
Cバススロットに挿すボード型(\346K円)
オプション
セカンドキャッシュ128KB(485-128CM(i485ターボキャッシュモジュール)\165K円)
486DX2CPU
I/O1992年4月号P228より
キャッシュ制御はハードウェアで行う.
CPUソケットにプローブというボードを挿し,それをスレーブという専用ケーブルでアクセラレータボードと接続する必要 |
ABM |
486GT-66 |
i486DX2 |
独立66MHz |
PC-9801DA/RA,PC-98RL
Cバススロットに挿すボード型
セカンドキャッシュ128KB搭載
キャッシュ制御はハードウェアで行う.
CPUソケットにプローブというボードを挿し,それをスレーブという専用ケーブルでアクセラレータボードと接続する必要 |
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メーカー
|
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
アセット
コア・テ
クノロ
ジー |
Cobra486C |
Cx486DLC |
独立(非同期)32MHz |
PC-9801DA/RA |
Cobra486CF |
Cx486DLC |
独立32MHz |
PC-9801DA/RA
(コプロセッサ搭載)
CPUなしはCobra486L,
コプロセッサのみはCobra486F |
Cobra486CFL |
Cx486DLC |
独立32MHz |
PC-98RL(コプロセッサ搭載) |
ViperXTypeP |
TI486SXLC2 |
倍速 |
PC-9801DA/RA,
PC-386S/V/GS
一次キャッシュ8KB |
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メーカー |
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
KSP |
HyperCPU
486DX/33 |
i486DX |
等速/倍速(33MHz?)切替可能 |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL, PC-H98model60,70(エプソン機対応版もあり) |
HyperCPU
486DX2
/50 |
i486DX2 |
等速/倍速(50MHz?)切替可能 |
PC-9801DA/RA,
PC-98RL, PC-H98model60(エプソン機対応版もあり) |
HyperCPU
486DX2/66 |
i486DX2 |
等速/倍速(66MHz?)切替可能 |
PC-9801DA/RA,
PC-98RL, PC-H98model60(エプソン機対応版もあり) |
●HYPER CPU486DX2
本体のCPUソケットに挿す部分を右上に,i486DX2-50MHzを左下に基板を見た場合,
下側の5連ディップスイッチがS1(出荷時設定=すべてON),上側の6連ディップ
スイッチがS2(出荷時設定=OFF-ON-OFF-ON-OFF-ON)
※ON=ディップが上側
S1:キャッシュメモリコントロールの設定
・SW1:84000H〜9FFFFH バンクRAM領域の一部のキャッシュング指定
・SW2:80000H〜83FFFH バンクRAM領域の一部のキャッシュング指定
・SW3:C0000H〜DFFFFH 拡張ROM領域のフラッシュ指定
・SW4:E8000H〜F7FFFH ROM BASIC領域のキャッシュング指定
・SW5:A0000H〜BFFFFH グラフィックVRAM領域の一部のキャッシュング指定
S2:倍速モード切替/タイミングの設定
・SW1,SW2:タイミングスイッチ
起動しない場合SW1とSW2のON・OFFを反転
・SW3,SW4,SW5,SW6:倍速クロック切替スイッチ
出荷時設定の状態で標準クロックモード
SW3-6のON・OFFを反転させると倍速クロックモードとなる
(本体のクロックが16MHzの時にi486-33MHzを32MHzで使うためのもの)
※PC-H98において起動しない場合,1度リセットをかけること.またPC-H98model70は
個体差により動作しない場合あり.
HYPER CPU486DX2のスイッチ設定に関しては,サトルシャンさんより情報をいただきました.ありがとうございました.
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メーカー |
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
MSI |
M-486DX |
i486DX |
独立33MHz |
PC-9801DA/RA
(Cバススロットに挿すボード型) |
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メーカー
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品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
UGT
(製造)
テクニトロン・サプライ(販売)
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UGT1000C |
Cx486DLC |
等速 |
PC-9801DA/RA,PC-98RL,
PC-386S/G
他にUGT1100C,UGT1200C(UGT1010,UGT1020?)というものもあったが,20,25,33MHz版で型番が異なるらしい.
(キャッシュ制御はハードウェアで行う) |
UGT1009 |
なし |
等速ソケット |
PC-9801DA/RA, PC-98RL,
PC-386S/G
(Cx486DLC専用ハードウェアキャッシュアダプタ) |
UGT10x2
C33 |
Cx486DLC |
倍速
(33MHz?) |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL,PC-386V/G/GS
(キャッシュ制御はハードウェアで行う) |
UGT10x2
C40 |
Cx486DLC |
倍速
(40MHz?) |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL,PC-386V/G/GS
UGT10x2w/M,UGT10x2C40w/Mあたりと同一物?
(キャッシュ制御はハードウェアで行う) |
UGT10x2
C50 |
Cx486DLC? |
倍速
(50MHz?) |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL,PC-386V/G/GS
(キャッシュ制御はハードウェアで行う) |
UGT340PPN-D2 |
TI486SXL |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2,RA5,PC-386/GS/V/G |
UGT350PPN-D2 |
TI486SXL |
倍速 |
PC-386S |
UGT360PBN-D3(C) |
IBM486BL3 |
3倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2,RA5,PC-386/GS/V/G |
UGT399PBN-D3 |
IBM486BL3 |
3倍速 |
PC-386G |
UGT3440TC-DX2 |
TI486SLC2(TIPotomac?) |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2,RA5/RL,PC-386/GS/V/G/S(コプロセッサ搭載) |
※「キャッシュ制御はハードウェアで行う」とは,「Cx486DLCのFLUSH#ピンをメ
モリライト信号でドライブする回路により,キャッシュのフラッシュを行う」という意
味です.これらのCPUアクセラレータでも,やはりキャッシュコントローラ自体は
必要です(製品にはCx486.exeが添付されていました).
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メーカー |
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
オーテック(OHTEC) |
韋駄天486DX2 |
i486DX2 |
2-4倍速 |
不明(4倍速モードでは本体クロックが16MHz以上の機種では本体クロックを16MHzに落として使用) |
韋駄天DX2-50H |
i486DX2 |
倍速 |
PC-H98model60 |
韋駄天ANGA-75H |
i486DX4 |
3倍速 |
PC-H98model60 |
韋駄天DX2-66H |
i486DX4 |
倍速? |
PC-H98model70 |
韋駄天DX2-66R |
i486DX2 |
2-4倍速? |
PC-9801RA |
韋駄天486DX2-80R |
Am486DX2 |
2-4倍速? |
PC-9801RA |
韋駄天DX2-66D |
i486DX2 |
2-4倍速 |
PC-9801DA |
韋駄天486DX2-80D |
Am486DX2 |
2-4倍速 |
PC-9801DA |
韋駄天486DX2-66L |
i486DX2 |
2-4倍速 |
PC-9801RL |
韋駄天486DX2-80L |
Am486DX2 |
2-4倍速 |
PC-9801RL |
韋駄天AG-75H |
i486DX4 |
3倍速? |
PC-H98model60(実はANGA-75Hと同一物?) |
韋駄天AG-100H |
i486DX4 |
3倍速? |
PC-H98model70(ANGA-100Hと同一物?) |
韋駄天AG-100R |
i486DX4 |
3-6倍 |
PC-9801RA(ANGA-100Rと同一物?) |
韋駄天AG-100D |
i486DX4 |
3-6倍 |
PC-9801DA(ANGA-100Dと同一物?) |
韋駄天AG-100L |
i486DX4 |
3-6倍 |
PC-98RL(ANGA-100Lと同一物?) |
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メーカー |
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
京都
マイクロ
コンピュ
ータ
(KMC) |
Turbo-486SX |
i486SX |
等速 |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL
\168K円(限定100セットまで\98K円)I/O1991年9月号P203より |
Turbo -486DX |
i486DX |
等速 |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL
\298K円
I/O1991年9月号P203より |
Turbo-486DX33 |
i486DX |
倍速 |
PC-9801RA2/RA5 |
Turbo-486DX50 |
i486DX |
倍速 |
PC-9801DA/RA,PC-98RL |
Turbo-486EX
model S |
486SX |
20MHz
1,1.5,2,3倍設定可能
|
PC-9801DA/RA21/RA51/RA2/RA5
PC-98RL2/RL5/RL21/RL51
設定した動作周波数がすべて有効になるわけではない(RA21で2倍まで)
定価: \98,000
発売: 1933年5月??以降(マニュアル記載による; 1993年の誤記と思われます)
2004.7.19追記 TaqIさんより情報をいただきました。ありがとうございました。 |
Turbo-486EX
model20 |
i486DX |
1,1.5,2,3倍
設定可能 |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL
設定した動作周波数がすべて有効になるわけではないようです |
Turbo-486EX
model33 |
i486DX |
1,1.5,2,3倍
設定可能 |
PC-9801DA/RA(RA2/RA5?),
PC-98RL
設定した動作周波数がすべて有効になるわけではないようです |
Turbo-486EX
model50 |
i486DX |
1,1.5,2,3倍
設定可能 |
PC-9801DA/RA, PC-98RL |
Turbo-486EX
model66 |
i486DX2 |
1,1.5,2,3倍
設定可能 |
PC-9801DA/RA,PC-98RL |
Turbo-486EX
model100 |
i486DX4 |
2,3,4,4.5,6,9倍
設定可能 |
PC-9801DA/RA,PC-98RL
設定した動作周波数がすべて有効になるわけではありません |
上記のTurbo-486シリーズは,DA/RA用とRL用とで基板の向きが異なります(機能は同
一).
Turbo-486EX model S 補足
(2004.7.19追記TaqIさんより情報をいただきました。ありがとうございました。)
Turbo-486SXと異なる点は、動作クロックの倍数設定が可能なことで、
恐らく、Turbo-486EXの最廉価版であろうと思われます。
付属マニュアル(1993年5月:第2版)では、Turbo-486EX
Sの記載がなく、
Turbo-486EX33/50/66の記載だけがあり、Turbo-486EX
S説明用に2Pの紙が
添付されていましたので、発売自身は、Turbo-486EX33/50/66よりも後と思われます。
Turbo-486EXシリーズはCPUの換装が可能で、以下の条件での動作を確認しました。
・i486SX-20/30 (20*1.5*1)
・i486SX-20/40 (20*1.2*1)
・i486DX2-66/60 (20*1.5*2)
・i486DX2-66/80 (20*2*2); ただし、すぐ熱暴走
・DX4ODPR-100/90(20*1.5*3)
・AMD 5x86 P75-133/90
(20*1.5*3); CPUアクセラレータボード上に電圧変換ゲタ設置
・AMD 5x86 P75-133/120
(20*2*3); CPUアクセラレータボード上に電圧変換ゲタ設置
・AMD 5x86 P75-133/160
(20*2*4); CPUアクセラレータボード上に電圧変換ゲタ設置
ちなみに Cyrix 5x86は認識せず
また、動作クロックについては、RA21にて2倍までは動作可能でしたが、3倍設定では認識さえしませんでした。
動作には付属のキャッシュドライバーが必要ですが、このキャッシュドライバーは、
発売時期が時期だけにWBモードには対応していないようで、
AMD 5x86 P75 160MHz動作時でも、486機のDX4
100MHzのWTモード程度の性能しか出ませんでした(CPUBENCH
Ver.0.98で約100)。
従って、現在では、CPUのオーバークロック耐性の確認程度しか、
利用価値はありません(^^;
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メーカー
|
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種 |
メルコ |
HDL-16W |
Cx486DLC |
倍速(32MHz) |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5,
PC-98RL |
HSP-32D |
Cx486DLC |
倍速 |
PC-9801RA2/RA5?
(詳細不明)
コプロセッサ搭載らしいが,一方で物理的に載らないとの情報もあり |
HDL-20W |
Cx486DLC |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5,
PC-98RL |
HDA-20W |
Cx486DLC |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5 |
HDA-C20W |
Cx486DLC |
倍速 |
PC-9801DA/RA
コプロセッサ搭載 |
HDA-PC20WJ |
TI486SXL |
倍速 |
PC-9801DA/RA
一次キャッシュ8KB |
HDA-C20T |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5
一次キャッシュ16KB,
HDA-C20TJと同一物? |
HRL-20TY |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-98RL
一次キャッシュ16KB
(Am486DX2搭載説あり) |
HRL-20TS |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-98RL
(一次キャッシュ16kB,
コプロセッサ搭載) |
HRL-20TJ |
Am486DX2 |
3倍速 |
PC-98RL |
HDA-20Q |
486DX2
互換チップ |
4倍速 |
PC-9801DA/RA
(IBM486DLC3+コプロセッサ搭載説あり) |
EUD-Q |
486DX2
互換チップ |
4倍速 |
PC-9801DA/RA
ハイパーメモリCPU
EUDをPC-9801RA/DAで使用する場合,メルコ製以外の内部増設RAMボードとは併用できません(EUDとRAMボードがぶつかるため). |
EUD-F |
i486DX4 |
4.5倍速 |
PC-9801DA/RA
ハイパーメモリCPU |
EUD-H |
Cx5x86 |
6倍速 |
PC-9801DA/RA
ハイパーメモリCPU
:キャッシュコントローラによりWB動作可能 |
EUD-HP |
Am5x86 |
6倍速 |
PC-9801DA/RA
ハイパーメモリCPU
:キャッシュコントローラによりWB動作可能 |
※EUD上の2つのスロットには,それぞれ最大で32MBのメルコのENLというノートPC(PC-9801NL/A,PC-9821Ld,Lt,Lt2,Ne3,Nd2,Na7,Nx)用のDIMMを載せること
ができます.
(最大で計64MB)
ENLの代わりにI・OデータのLd34シリーズも稀に使えることがあるようですが,玉砕報告も多くあがっています.
NECの純正メモリなら動く確率が比較的高いという話も聞きますが,全く逆の情報もあり,また相性問題が存在するという報告もあります(当方のところでは4〜16MBの純正品が一応問題なく動いているようですが).
またエレコム製DIMMの動作報告もありますが,これも賭けになります(ハイパーメモリCPU(486機種用のものを含む)が内部でDIMMがメルコ製かどうか判別しているという説もあります).
なお32MBのDIMMはメルコ製のものしか物理的に使えない(他社製のDIMMは周囲の部品と干渉する)と言われていますが,EUDでLd34の32MBのものが使えるという報告もあり,詳細は不明です(現物確認が十分ではありません).
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メーカー
|
品名 |
搭載CPU |
動作クロック |
対応機種・備考 |
I・O
データ |
PK-A486DW3 |
Cx486SLC |
倍速(33MHz) |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5 |
PK-A486/87DW3-L |
Cx486SLC |
倍速(33MHz) |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5,
PC-98RL
(コプロセッサ搭載
本体クロック16MHzで使用) |
PK-A486DW4 |
Cx486SLC |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5 |
PK-A486/87DW4-L |
Cx486SLC |
倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5,
PC-98RL
(コプロセッサ搭載) |
PK-A486BL60 |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-9801DA/RA,
PC-98RL
(コプロセッサ搭載) |
PK-A486BL75
-L |
IBM486DLC3 |
3倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2/RA5,
PC-98RL
(コプロセッサ搭載)
RA2/5では4倍速動作も可能 |
PK-A486Cx80 |
Cx486DX2 |
4倍速 |
PC-9801DA/RA/RA2,RA5
:内蔵RAMボードと干渉する場合には付属のエクステンションコネクタを用いる |
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注:RA2/5用のものでも,大抵は本体のクロックを16MHzに落とせばDA/RAでも使え,またDA/RA用のものでも多くは(動作クロックは低くなりますが)RA2/5で
も使えるようです.
なお,Cバスに挿すボード型ものものでは,京都マイクロコンピュータのTurbo-386(386DX,16MHz:使用するメリットなしと思われます)がPC-9801XL^2に,またカノープス電子のAWS-20FP(25MHz)(68020,25MHz)がPC-9801RA/XL^2/RLに,同社製PLUS-180II(HD64180,9.2MHz)がPC-9801RA/XL^2のそれぞれ対応していたようです.
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