◎今回の御題
用水路に流れる水を公園のせせらぎ水路に汲み上げるための揚水水車です。今回は落差が数mmしか取れないというのが最大の課題です。
(^_^):あがるか〜〜〜〜、そんなもん!
(^_^):水車が回ることだけでも難しいわ!
(・_・):まあ興奮せんと。
ということで、とりあえず打ち合わせを行い、電動でもOKになりました。
こんな感じになりました。
水車仕様
項 目
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形式・寸法・数量
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備 考
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型 式
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電動式揚水柄杓付金属製水車
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数 量
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3 基
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材 質
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SUS304
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擬木塗装仕上げ
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水車直径
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D=5000
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水車羽根幅
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W=800
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水車水路幅
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B=1500
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水車軸受間距離
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Wo=2000
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水車軸高さ
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Ho=2900
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柄 杓
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(内寸)
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W170×H210×D300
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(傾き)
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15度
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(数量)
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64個/基(32個/片側)
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灌漑期揚水量
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0.025t/s/基(6955cc/1柄杓)
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他条件時は規定無
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水理条件
項 目
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流量(t/sec)
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水深(m)
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流速
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最大流量時
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8.051
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1.597
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0.92
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灌漑期
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6.146
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1.339
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0.83
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非灌漑期
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2.012
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0.635
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0.58
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電動装置仕様
名 称
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型式・数量・寸法
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備 考
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モータ型式
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サイクロ減速機付モータ
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数 量
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3 基
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モータ容量
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7.5kw
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回転数
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3.37rpm
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灌漑期
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完成時
(^_^):後ろの小屋は水車小屋ではなく堰(ダム)についているゲートの昇降装置が入っています。
反対から
(^_^):本当に公園側から真横に見るとフェンスの上にちょろっと水車が見えるだけですので、ちょっと上流側から。
(・_・):ほとんど上流からやんけ!
左のフェンスの下にモーターが入っています。
羽根は無いとおかしいので、かなりまばらですが一応付いています。
幅は細いほど無駄なエネルギーを使わずにすむのですが、直径に比べてあまりに薄くてもおかしいので、そこそこの幅を持たせています。
流し掛けなのに輪板がついています。
これももちろん渦の発生を抑え、水の抵抗を減らすためです。
まあこの方が丈夫ですし。
○インバータ駆動にして、回転数を調整できるようにしています。
○角パイプ
普通に角パイプを使うと細すぎていかにもちゃちに見えますので、一番太い部材は断面が100×50の長方形の角パイプを2個縦に重ねて用いています。
断面積の割りに回転時に水を切る面積が減る効果もあると思われます。
○擬木塗装
木の感じを出すために擬木塗装しています。
木目は手書きです。
(^_^):離れてみれば結構木らしく見えます。
(・_・):近寄れば当然あらが目立つやんけ!
(^_^):気合の入り具合によって、木目がやたらと目の細かい部分や小さな年輪まで書いているところがあれば、疲れてきて大雑把に書いているところもあります。
(^_^):木目の不揃いさも見所のひとつでしょう。
(・_・):自慢にならへんちゅうねん!
ちなみに流し掛けなのに輪板が付いている場合は、水車を知らないど素人が設計したか、またはこそっと電動にしているということですので、どこかで水車を見つけたときは、よく観察してみましょう。
(^_^):これも水車見物の見所です。
(・_・):性格悪いやっちゃなぁ!
◎次回の改良点
とりあえず動いているのですが、次回作り直す場合に向けて、
(・_・):いつの話やねん。
(^_^):電気品で10年後、金物で20年後、構造物もので50年後くらいでしょうか?
(・_・):電気やったらまだ生きとるかもしらんけど、他の改修時はもう死んどるやろ!
(^_^):せやから今のうちに後世の人に伝えとくんやがな。
(・_・):これもかぃ!
(^_^):多少書いときたい改良点があるんやからしゃあないやんか。
○電動機出力
5.5kWでたるかどうかぎりぎりだったので、余裕を見て7.5kWのモータを使用したのですが、まわしてみれば5.5kWでも良かったようです。
○設置工事中時間の空いたときに、周りを散策したのですが、この公園からそう離れていないところにこの水路の取水口がありました。
そこには結構落差があったので、どうせなら、ここに水車をつければ電動装置が要らなかったのでは?
という感じです。
(^_^):管理する母体が違うからやろか?
(・_・):なんにしてももう遅いわ!
※なるべく正しい情報をご提供しようとは思っておりますが、間違ったことを書いているかもしれません。(汗
誤字脱字を含めまして、間違いがございましたら、ご指摘いただきたく、よろしくお願い致します。m(_
_)m
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