一般的な1MB FDD I/FのMate-Aでの使用とMate-A専用1MB FDD I/Fの他機種での使用 本稿でご紹介する工作は,総額7600円が実際に行って動作を確認したものですが, 資料のご利用は自己責任でお願いします. (1) 一般的な1MB FDD I/FのMate-Aでの使用 Ap2/As2以降のMate-Aは本体に1MB FLOPPY DISKコネクタを持たないため,外付けFDDを 使用する際には,Mate-A専用の1MB FDD I/FであるPC-9821A2-E02あるいはその互換品を Cバススロットに増設する必要があります. α DATAのADF-1MTやLogitecのLFA-19などはMate-Aでも使用できるようになっていますが, Mate-Aに対応していない1MB FDD I/Fも多くあります.しかしそのようなI/Fでも, I/F上の8ピンオスコネクタとMate-Aのマザーボードの12ピンオスコネクタとを接続する ケーブルを作成すればMate-Aで使用することが可能です. ただしここで紹介するケーブルでは,8インチFDDの動作に必要な信号の処理は行って いませんので,8インチFDDを接続して使用することはできません. Mate-Aの12ピンコネクタのピンアサインについては, HAMLIN's PAGE http://members.ld.infoseek.co.jp/hamlin/ --> FDD関係 --> A_MATE用FDD_I/F の まさ 氏の資料を参照し,後に筆者自身もLFA-19 を入手して確認しました.動作確認に使用した1MB FDD I/FはSAFRONICの11-0671-Bで, Mate-A本体はPC-9821Ap3/C9Wです. マザーボードや内蔵FDDと接続するケーブルは,I/Fに付属のものを使用します. このケーブルがない場合は,研究発表会の「1MB FDD I/F付属ケーブル」の記事を参考に 作成して下さい. 8ピンメスコネクタと12ピンメスコネクタとを以下の通り結線します.両コネクタとも ピン番号の割り当ては,研究発表会の「コネクタの種類とピン番号」に示す通りとします: ------------------------------------------------------------------------------- ケーブルのラインには,2つのコネクタの端子間を直結する「直結ルート」と,マザー ボード上の12ピンコネクタからの信号をインバータにより反転させてI/F上の8ピンコネクタ に入力させる「反転ルート」とがあります. ■まず直結ルートを結線します. 8ピン側 5 (Window) − 12ピン側 7 (Window) 8ピン側 6 (GND) − 12ピン側 9 (Two Side Disk),12ピン側 10 (GND) 8ピン側 7 (Read Data) − 12ピン側 11 (Read Data) 8ピン側 8 (GND) − 12ピン側 12 (GND) ■次いで反転ルートを結線します. 8ピン側 1 (Sync) ← インバータ ← 12ピン側 5 (Sync) 8ピン側 2 (MFM/FM) ← インバータ ← 12ピン側 6 (MFM/FM) 8ピン側 3 (Drive Select 2) ← インバータ ← 12ピン側 2 (Drive Select 2) 8ピン側 4 (Drive Select 3) ← インバータ ← 12ピン側 1 (Drive Select 3) ※インバータには74LS04を使用しました.反転ルートの4本は12ピン側から8ピン側へ  信号が流れます.インバータの向きに注意して下さい. ■インバータのVCCを本体の+5Vが取れるところに接続します.Ap2などでは内蔵機器用の  電源コネクタがありませんが,HDD籠の電源コネクタ,内蔵FDDケーブル(3.5インチFDD 搭載機種ではケーブルの1・3・5番),Cバスのバックボード(Cバス端子のA49・A50・B49 ・B50)等から+5Vがとれます. ------------------------------------------------------------------------------- (2) Mate-A専用1MB FDD I/Fの他機種での使用 上とは逆に,Mate-A専用の1MB FD I/FをMate-A以外の機種で使用することもできます. この場合,I/F上の12ピンオスコネクタとマザーボードの8ピンオスコネクタとを接続する ケーブルを作成します. 動作確認に使用した1MB FDD I/FはNECのPC-9821A2-E02で,PC本体はPC-9801BX2/U2です. ------------------------------------------------------------------------------- ケーブルのラインには,「直結ルート」と,マザーボード上の8ピンコネクタからの信号 をインバータにより反転させてI/F上の12ピンコネクタに入力させる「反転ルート」とが あります. ■直結ルートの結線は上と同じです. ■反転ルートは,インバータへの入力と出力を上とは逆にします. 8ピン側 1 (Sync) → インバータ → 12ピン側 5 (Sync) 8ピン側 2 (MFM/FM) → インバータ → 12ピン側 6 (MFM/FM) 8ピン側 3 (Drive Select 2) → インバータ → 12ピン側 2 (Drive Select 2) 8ピン側 4 (Drive Select 3) → インバータ → 12ピン側 1 (Drive Select 3) ※インバータには74HC00Dを使用しました.反転ルートの4本は8ピン側から12ピン側へ  信号が流れます.インバータの向きに注意して下さい. ■インバータのVCCを本体の+5Vが取れるところに接続します. -------------------------------------------------------------------------------