外付け3.5インチFDDユニット ― フリー720KB/1.44MBドライバ動作試験結果 外付け3モードFDDユニットは,1.44MBモードでの動作が公式にはDOSでしか 確認されていなかったり,置き場所をとったりと,いくつかの問題点は ありますが,旧機種や内蔵3モード3.5インチFDDの破損した本体,5インチ FDD内蔵の本体等で,PC/AT互換機やMacとFDでデータの移動をする場合には 大変有り難い存在です.しかし現行品は皆無であり,また動作チェック+ 整備済+3モードドライバ入りFDD添付となっている中古品は,ほとんどの 場合大変高価です.一方で,ジャンク扱いで手頃な価格で売られている品 では,大抵の場合3モードドライバ入りFDが欠けているので,そのままでは 640/720KBや1.44MBのメディアが読み書きできません. vectorにはPC-98用の1.44MBメディア読み書き用のデバイスドライバが フリーソフトとしていくつか公開されていますが,それらは元来外付け FDDユニット用に作られたものではありません.しかし今回,これらの ドライバが外付け3モードFDDユニットで1.44MBのメディアの読み書きと いう目的に利用できないか実験してみました. テストした1.44MB読み書き用デバイスドライバは,VectorのMS-DOS ファイルエリアの ハードウェア --> ディスクドライブ用 にアップ されている以下の3つです: (1)1_44MB.SYS ver.0.06(長田龍一郎氏作) (2)BIOS144.SYS ver.0.16(石榑克範・いんりすたー・benito氏作) (3)IBM2HD.DRV ver.1.0(ChaN氏作) なおEDOS144.SYS(吉田正人氏作)についてはテストしていません. 同様に,720KBのメディアの読み書きに関してもテストを行いました. 使用したソフトは,VectorのMS-DOSファイルエリアの ハードウェア --> ディスクドライブ用 にアップされている, PC98FD(PC98FD01.LZH,瑞慶覧辰(zukkun)氏作) に含まれている R2DD.COM です. このR2DD.COMは,上記の1.44MBドライバとファイル管理ソフトFD(テスト したのはver. 2.42+)との併用時に不具合があるようです.具体的な症状 は以下の2つです: a)R2DD.COMが勝手に解除されてしまい,720KBメディアにアクセスできなく なる場合がある. b)R2DD.COMが組み込まれているにもかかわらず,「ディスクの不良」, 「読み込みエラーが発生」などと表示される.メディア自体に問題がない ことは確認済. これらの症状はドライブの読み書きの履歴にかかわりなくかなりの高頻度 で確認されました.ファイル管理ソフトFDを使用しない,コマンドプロン プトからのファイルコピーなどではこれらの問題は認められませんでした. テストに使用した材料は,同じくVectorの 汎用データ --> ハードウェア --> CPU関係 のところにアップされている, PC-98 スペック一覧表 2002年04月度版(PC98204.LZH,松井達男氏作) 中の7つのCSVファイル(Desk_top,Dip-sw,Lap_top,Note,Other,Pc98_all, Reset.csv,計298KB)です.これは,容易に入手でき,ある程度のファイル 数があり,書き込みがうまくいったかどうかの判断が容易で,かつファイル の総サイズの適当なものという理由で選択しました.最終公開日が2002年 4月23日となっており,更新の可能性が低く,追試を行う場合や他のユニット でテストを行う場合にも好都合と考えました. "○"(読み書き可能)の操作的定義は以下の通りです: (1)上記の7つのCSVファイルのファイルコピーが可能であり,そのコピー   したファイルが元のファイルと同一サイズで,かつエディタで開いた場合 に文字化け等が認めらなければ「書き込み可能」. (2)PC-98側で書き込みをしたFDをPC/AT互換機側(Windows98SE)で読め, その逆も可能であった場合「読み込み可能」(PC/AT互換機側のFDDが2モード 品であったため,下記の3mode FD Drivers for Windows95/98を組み込んで 1.25MBでの確認作業を行いました). テスト環境は以下の通りです: 1. PC-98側  (1)本体:PC-9821Af/U9W(PC-9821A-E09なし)+LFD-5S(LAND Computer 製ファイルスロット5インチFDD)  (2)OS:NEC版MS-DOS6.2(修正パッチなし)/マイクロソフト版Windows95 (無印,SP1,パッチ等なし)    DOSでの動作はMS-DOSver.3.3C/3.3D/5.0/5.0Aでも確認しました(結果は 6.2の場合と一致).  (3)外付FDDケーブル:Logitec製CB-98HD-001 2. PC/AT互換機側  (1)PC/AT互換機本体:COMPAQ Deskpro EX マイクロタワーモデル(FDDは 2モード)  (2)OS:Windows98SE Macについてはテストできる環境がありませんでしたので検証しており ません. なお,DOSでのテストはシステムをFDから起動して行いました. CONFIG.SYSは以下の通りでした(1_44MB.SYSテスト時): FILES = 10 BUFFERS = 5 SHELL = A:\COMMAND.COM /P A:\ rem DEVICE = BIOS144.SYS /U34 /D rem device = opt144a.sys DEVICE = 1_44MB.SYS /3 rem DEVICE = IBM2HD.DRV Windows95に正式対応しており,Windows95用の3モードFDDドライバが提供 されている製品には東京NEEDSのNFD-235Vがあります.またα DATA製 AD-F35SR/WRも,Windows95上での1.44MBメディアの読み書きが可能である ことをメーカーが正式に認めています(ただし1.44MBでのフォーマットは 不可). 以下の結果はあくまでも総額7600円が上記の「読み書き可能」の基準で 動作を「確認」したという事実を示すにすぎず,動作を保証するものでは ありません.この資料を利用される場合は完全に自己責任でお願いします. この資料が元で何らかのトラブルが生じたとしても,総額7600円ならびに 上記のフリーソフトの作者の方々は一切の責任を負いません. なお,α DATA製AD-F35シリーズ用MS-DOS3モードドライバ+1.44MBフォー マッタ,Logitec製LFD-33x,SFD-33x用MS-DOS/Windows 3.1用3モード ドライバ+1.44MBフォーマッタ,およびTEAC製FD-33S,FD-33W,FD-52, FD-52W,FD-3352,FF-33用MS-DOS用ドライバは,それぞれのメーカーの サイトからダウンロードが可能です. -------------------------------------------------------------------- [1]IDOL JAPAN製ID-35WE(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:背面の切替スイッチ ドライブ:NEC FD1138T(P/N 134-506026-013-0),34ピン      イジェクトボタン 小判,右下,15x4,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○   (1.44MBスイッチONの場合,720KBと1.25MBがたまに読めることは あったが非常に不安定.ディスク破壊のケースもあり) (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ -------------------------------------------------------------------- [2]ELECOM製FDD-35W14(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:前面の切替スイッチ ドライブ:SONY MPF420-B,33ピン      イジェクトボタン 角,右下,14x4.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   #3:1.44MBスイッチOFF■720KB×■1.25MB○■1.44MB×     1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○   #4:1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×     1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○     (1.44MBスイッチONの場合,720KBと1.25MBが,またOFFの場合, 1.44MBがたまに読めることはあったが非常に不安定.ディスク 破壊のケースもあり) (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ -------------------------------------------------------------------- [3]東京NEEDS製NFD-235V(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:背面の切替スイッチ ドライブ:SAFRONIC 11-0406B?(SAFRONIC-5という文字列もあり),34ピン      イジェクトボタン 角,右下,11x5.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○ (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ -------------------------------------------------------------------- [4]α DATA製AD-F35FR(1ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:前面の切替スイッチ ドライブ:TEAC FD-235HG(P/N 19307754-92),34ピン      イジェクトボタン 角,右下,11x5.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /2■#3○ (2)BIOS144.SYS /D /U3■#3× (3)IBM2HD.DRV■不可 (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○   (1.44MBスイッチONの場合,720KB,1.25MBでの読み込みは できたが,書き込みを行うとFDの中身が破壊された) (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○ -------------------------------------------------------------------- [5]α DATA製AD-F35FR(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:前面の切替スイッチ ドライブ:TEAC FD-235HG(P/N 19307754-92),34ピン      イジェクトボタン 角,右下,11x5.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○   (1.44MBスイッチONの場合,720KB,1.25MBでの読み込みは できたが,書き込みを行うとFDの中身が破壊された) (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ -------------------------------------------------------------------- [6]α DATA製AD-F35TW(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:前面の切替スイッチ ドライブ:TEAC FD-335HG (P/N 19307430-99)      イジェクトボタン 角,右下,15.7x4.7,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB×■1.25MB×■1.44MB○   (1.44MBスイッチONの場合,720KB,1.25MBでの読み込みは できたが,書き込みを行うとFDの中身が破壊された) (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ -------------------------------------------------------------------- [7]エース電子製AF-33S(1ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:背面の切替スイッチ ドライブ:Neutronics MITSUMI D353T5      イジェクトボタン 角,右下,11.5x6,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /2■#3○ (2)BIOS144.SYS /D /U3■#3× (3)IBM2HD.DRV■不可 (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB○■1.25MB×■1.44MB○ (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○ -------------------------------------------------------------------- [8]R&D製FDD-3WZ(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:背面の切替スイッチ ドライブ:Neutronics MITSUMI D353T5      イジェクトボタン 角,右下,11.5x6,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4○ (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4○ (3)IBM2HD.DRV■#4○ (4)Windows95   1.44MBスイッチOFF■720KB○■1.25MB○■1.44MB×   1.44MBスイッチON■720KB○■1.25MB×■1.44MB○ (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ [7]と[8]は電源部(シリーズ電源),シャーシのタイプ,型番のシールの フォントまでほとんど同じです.フロントパネルもLEDの位置が異なる くらいで,メーカー名と型番の文字を除けば(ドライブ数が異なるのは もちろんですが)大変よく似ています.底面の赤マジックによるマーキング も共通であり,同一の工場で製造されたものと推測されます. -------------------------------------------------------------------- [9]Logitec製LFD-331X(1ドライブ),LFD-332X(2ドライブ) 1.25MB/1.44MB切替:ドライバソフトによる自動切替 ドライブ:ALPS DF334N018A,34ピン      イジェクトボタン 角,右下,12x4.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4× (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4× (3)IBM2HD.DRV■#4× (4)Windows95   720KB○■1.25MB○■1.44MB× (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○ 結局DOSでは,1.44MBメディアの読み書きは試験した3つのドライバのどれ でも同じということのようです.ただ,ドライブによっては2DDの読み書き など,Windows95での動作で多少腑に落ちない結果も得られました. しかし,DOSと同様に,Windows95でも1.44MBモードでは1.44MBメディアの 読み書きのみ,そうでなければ640KB/1.25MBメディアの読み書きのみ, とした方が安全です. なお,BIOS144.SYS付属のOPT144x.SYSですが, DEVICE=BIOS144.SYS /U34 /D /X DEVICE=OPT144x.SYS (xはaまたはb) として組み込んでも1.44MBはアクセスできませんでした.BIOS144.SYSの /X スイッチのXはAとかBの意味かと思って変更するも無意味.もちろん OPT144x.SYS単独では動作不可でした. ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ また,3モード非対応のユニットでの調査も行いました. [a]IDOL JAPAN製AFD-35WA(2ドライブ) 2HD/2DD切替スイッチなし(背面にのっぺらボードとの接続用ミニジャック のメスコネクタらしきものがついているが詳細 不明) ドライブ:NEC FD1138C(P/N 134-505194-001-0),34ピン      イジェクトボタン 小判,右下,15x4,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4× (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4× (3)IBM2HD.DRV■#4× (4)Windows95   720KB×■1.25MB○■1.44MB× (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○ [b]Computer Research製CRC-FD3.5(2ドライブ) 2HD/2DD切替スイッチなし(背面ののっぺらボードとの接続用ミニジャック              用らしき穴はシールで塞がれている) ドライブ:ALPS DFR643F06B,34ピン      イジェクトボタン 角,右下,12.5x4.5,ベゼルなし (1)1_44MB.SYS /3■#4× (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4× (3)IBM2HD.DRV■#4× (4)Windows95   720KB○■1.25MB○■1.44MB× (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○■#4○    1.25MB■#3○■#4○ [c]α DATA製AD-F35SG(1ドライブ) 2HD/2DD自動切り替え ドライブ:TEAC FD-235HG(P/N 19307754-92),34ピン      イジェクトボタン 角,右下,11x5.5,ベゼルなし (1)1.44MB.SYS /2■#3× (2)BIOS144.SYS /D /U3■#3× (3)IBM2HD.DRV■不可 (4)Windows95   720KB○■1.25MB○■1.44MB× (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3○    1.25MB■#3○    720KBでの,ファイル管理ソフトFD上からのファイルコピー時の    不具合認められず. なんと3モードの[4],[5]と同じドライブでした.[4]との違いはユニット 内の基板上の"1DRIVE"ジャンパで,[4]では1.44M/2HD切り替えスイッチ に接続されているのに対して,本機ではジャンパプラグでショートされ ていました.オープンにすると1.44MBの読み書きができるようになりました. この状態で[4],[5]と同様に720KB,1.25MBでの読み込みはできましたが, 書き込みを行うとFDの中身が破壊されました. ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ もっとも,現在ではPC/AT互換機側のFDDを3モード動作させることで1.25MBの FDDを読み書きする方が容易かもしれません. Windows95/98では,http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se093194.html にある,"3mode FD Drivers for Windows95/98"というフリーの3モードドライバ を使用します.付属のChkio.comでFDCがこのドライバに対応しているかどうか が判別できます(Chkio.comはDOSモードで実行します.WindowsのDOS窓から 実行するとDOS窓が強制終了されます). なおWindowsNT/2000上で1.25MBのFDDを読み書きを可能にするドライバもあり, Vectorでシェアウェアとして公開されています: http://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se150634.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ エプソン製デスクトップ機には,ターミナルFDDモードといって,本体 が巨大な外付けFDDに化す動作モードがあります(拡張スイッチ2-4にて 設定(注)).この動作モードはエプソン機と接続したときしか有効でないと一般 に言われていますが,実際にはPC-98と接続した場合でも有効です. このモードでは1.25MBメディアの読み書きしかできないことになっています が,ドライバを組み込んだ場合に他のフォーマットでの読み書きが可能と なるかどうか実験してみました. テスト環境は上と同じで,外付けFDDとして使用したのはPC-486Pです. 結果は以下の通り: (1)1_44MB.SYS /3■#4× (2)BIOS144.SYS /D /U34■#3×■#4× (3)IBM2HD.DRV■#4× (4)Windows95   720KB×■1.25MB○■1.44MB× (5)R2DD.COM   1.44MBドライバとの非併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○   1.44MBドライバとの併用時    720KB■#3×■#4×    1.25MB■#3○■#4○ 内蔵ドライブ自体は2モードなのですが,特殊な動作モードのためか,1.25MB 以外は読み書きできませんでした. 注:この動作モードをもつ本体としては,PC-286VJ,PC-386G/GE/GS/S/P, PRO-486,PC-486GF/GR/GR+/GR Super/P/HA/HG/HXがあることを確認しています. PC-486SEなどでは設定メニューにターミナルFDDモードの項目がありません. 3モードFDD内蔵機種ではPC-486HA/HG/HXがターミナルFDDモードに対応している ことになりますが,この動作モードは1.44MBには対応していないと聞いたことが あります.しかし実機を所有していないので,上記のドライバを組み込んだ場合 のテストは実施できていません. ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 本コンテンツとの直接の関係はありませんが,旧機種でCPUを高速なものに交換 した場合や,増設FDD_I/Fを経由して外付けFDDユニットを接続している場合に, まれにデータ化けやファイル破壊が起きることが報告されています.外付けFDD ユニット(含5インチFDDユニット)を使用される場合はこの点にもご注意下さい.