CF-IDE-SCSI変換時代のSCSI
I/F まりも 2021年4月1日(木)
10:38 |
いまやSCSIディスクは入手困難で、現実的にはIDE-SCSI変換ですが、そのIDEも入手困難な時代です。SATA-IDE変換かCF-IDEpin変換しか現実的でないですが、このような多段の変換となると、さまざまな相性問題が発生し、SCSIアダプタとの関係もさまざまとなります。「使えるかどうか」については無数の組み合わせがありますが、個別の動作結果を詳細に記録しておくことは意味があると考えて、隔離して別スレを立てさせていただくことにします。たぶん長期戦にはなるでしょう。以下、SCSI
I/F(のBIOSバージョン)ごとに、特定IDE-SCSI変換器での動作を記述してみます。手始めに4件報告しておきますので、皆さんお手持ちの機器でご報告ください。 なおIDE-SCSI変換器によってはIDE(CF)側が(U)DMAモードに対応していないと動作しないようです。CFで試す場合は、CF-IDE変換器がDMA関連pinの接続があり、CF自体もDMA対応(最近のは大丈夫)であることを確認しないといけません。 |
IDE-SCSI変換と55互換パラメータ まりも 2021年4月1日(木)
10:38 |
古めの(92以前の)SCSI
アダプタのかなり多くでヘッド数:セクタ数が16:63になる理由ですが、どうもIDE-SCSI変換をしているからのようです。メルコDSC(YU)変換器がIDEのH:SをSCSIコマンドの容量取得でそのまま返すようです。16:32や15:63を返すCF/SSD/HDDを変換したらSCSI側でもそうなりました。MODE
SENSEで取得する55モード状態ではないかと考えられます。 これはいろいろと厄介な問題を含みます。まずデバイスによっては容量を正しく取得できないかもしれません。そして変換器のSCSIコマンド実装が異なると、H:Sは変わり得るということになります。変換器を違うものに変えたらパーティション認識しなくなるわけです。 SCSI変換器を介した場合には、SCSIアダプタは絶対に55モード動作をしない(NECベンダチェックではねられる)物、NEC純正の92や100ボードを使うべきだということになります。もちろんSMIT世代のも大丈夫でしょうけど。バスマスタは最終世代でも避けるべきです。そもそもバスマスタがPCI機やPentium機で怪しいですから。ハングアップでなく平然とデータ化け化けで動作するヤバいものもあります。 (・_・):古いSCSIアダプタはみんなゴミっちゅーことやね (^
^):なにわくん、今日は本当のことを言ってはいけない日ですよ |
LHA-203
BIOSバージョン1.01 まりも
2021年4月1日(木) 10:45 |
IDE-SCSI変換 : メルコDSC-YU 自社パラメータ: IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えると容量誤り 92パラメータ: 8GBまで完全サポート、8192シリンダ壁なし(E10CHKがパス) PCI機
B/M
mode: とりあえずひどい化けなし、速度1600KB/sで遅い
総合判定: 92モードに固定すればまあまあ使えそう、2015MB以下のCFは自社モードでも |
LHA-201
BIOSバージョン1.31 まりも
2021年4月1日(木) 10:57 |
IDE-SCSI変換 : メルコDSC-YU 自社パラメータ: IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えると容量誤り 92パラメータ: なし PCI機
B/M
mode: ひどい化けあり、転送速度も異常
総合判定: 92パラメータモードもないしPCI機でも使えないのでゴミ <追記>LHA-15、LHA-20Bも同様と見られます |
IF-2767
BIOSバージョン1.01 まりも
2021年4月1日(木) 11:15 |
IDE-SCSI変換 : メルコDSC-YU 自社パラメータ: IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えると16bitだが使えない 92パラメータ: JP1を1L側にすると92モードらしいが、実際にはそうならいことが・・・(下記) PCI機
B/M
mode: Asyncでは動作しているようにみえる
詳細情報:どうやら16:63のディスクの容量が2015MB以内では、92モードに設定しても、16:63になる。それを超えると
8:32の92モードになる。移行期であることから旧いディスクの流用を考えての仕様かも?しかし8192シリンダ壁があるので使える容量帯が存在しない(笑 Read
capacityのみ対応のリアルSCSIドライブなら1023MBまで行けたのでしょうけど。このように変換なのかリアルなのかで容量上限が違うわけで、一概に何メガバイトなどと言えない。
総合判定: 2015MB以上では結局使えないのでまあゴミ |
B55U-BMN バージョン
1.72 まりも 2021年4月1日(木)
15:46 |
IDE-SCSI変換 : メルコDSC-YU 自社パラメータ: IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えるとおかしな挙動(下記) 92パラメータ: なし PCI機
I/O
mode: B/Mモードは無い、I/Oモードの速度はせいぜい700KB/sで遅い
詳細情報:12bitシリンダを超えてもint
1Bh, func
84hではヘッド数16を返してくる(普通は16は0に切られる)。シリンダ数は4096(12bit)でラップアラウンドした値が入る。わかりやすい異常である。しかしSCSIのシステム共通域では16bitのフラグが立っている矛盾がある。
総合評価: 2015MB以上では使えず、16bitシリンダはおそらく非対応、I/O転送も遅く、ゴミ |
確実に変換したいのではなくて
まりも 2021年4月1日(木)
17:05 |
IDE-SCSI変換とSCSIアダプタの容量問題に決着をつけようとしてやっています。デバイスがCFかSSD/HDDかは関係ないような。PATAのSSD(initialize
device
parametersコマンド不可)でもテストしています。CFかどうかは、デバイスとSCSI変換器の間のデータ転送動作(とくにSCSI側にエラーを返すかどうか)には関係するでしょう。 ところでバッファローの現行のCF
RCF-XはどのSCSIアダプタでも容量パラメータの異常を引き起こしやすいです。セクタ長1024Bなどとなることもあります。IDE-SCSI変換器との相性の可能性が高いです。このCFはIDEで使うとCFリセットを起こしにくいメリットはありましたが、SMITボード併用時にハングアップする曲者です。SATAとの変換でも異常を起こしていました。
<4月2日追記>SCSI変換器をアイオーのHDXGシリーズ版himawariでテストしていますが、基本的にはメルコDSC-YUと同じです。少し違うのはCFがバッファローのRCF-Xだとどうにも動作しないことです。SCSIドライブのCF化においてはバッファローのRCF-Xは禁忌です。これは98クラスタに拡散していい情報でしょう。 (・_・):昨日言うたらフェイクニュースだと思われるので今日言うたんか?
アイオーのHDXGおよびHDVSシリーズの変換器では、PIO転送のみのデバイスでは動作しないようです。10年以上昔のCFやCFアダプタでは要注意です。 |
確実に変換するならSAS-SCSI かかっくん 2021年4月2日(金)
4:56 |
で、確実に変換する方法の案ですが、SAS
HDD/SSDを遣ってSAS-SCSI変換する方法です。 此の場合、建前上プロトコルの変換を伴わないのでIDE-SCSIよりも確実な気がします。 #
もっとスゴい事を期待した?在り来りでゴメンね〜 ところで変換番長を遣った場合ってどォなんでせう?98やX68のSASI/SCSIで遣うのを前提に創られたので 汎用品よりも確実な気はしますが
あと↑の『Read
capacityのみ対応』のやり方としては変換の方のFWをパッチするとか?向日葵はCPUがH8なので 資料が有りますし #
BIOSのパッチの方が楽そうですが 抑々変換がRead capacityとMode
senseの両方に対応して居ると云うのはCCSやSCSI2コマンドセットの 観点からしてどォなんでせう?互換性に配慮しての事でせうけど #
あ、'NEC'品以外('nEC'含)でも(代替域の有無の違い有れど)一応はMode
senseに対応するのか
で、CCSを調べるとMode
senseはオプションに成って居ます。各社で解釈が違ったので当然かもですが。 Mode
senseを遣う板のBIOSの方にも問題が有る気がしますが。抑々VIDが'NEC'の場合だけ55板と同じ動作 だったやうな気が?
まぁ何だかんだ云っても33C93を遣う以上2TiBの壁は有りますが。SPCに有る8GiBよりはマシですが! #
PCI板で33C93でない石での上限はどォなんでせう? |
危ないシリンダ数の最大値
まりも 2021年4月2日(金)
16:56 |
>抑々VIDが'NEC'の場合だけ55板と同じ動作だったやうな気が? ミイソ純正がそうなわけですが、サードパーティ製は単にミイソチェック無しにしただけなのかもしれません。従来互換性を意識しすぎてデバイス間互換性をなくしてしまっているような。ちなみにMODE SENSEでの容量取得は代替セクタ数も含むことがあるそうですが、それだと総容量が怪しくなりますよね。そういう由々しき問題もあるので、92ボードの存在が意識される前に設計されたサードパーティ製SCSIアダプタは、早いことゴミに出すべきです。あ、もしかして、、、SCSI
BIOSで16bitシリンダ数の最大値が65535ではなく65534にされるのは、これを見越して減らしているのかな?12bitのとき4095まで行けるのか調べたらやはり4094にされていました。 |
多段変換アダプタは相性が出やすい? KAZZEZ 2021年4月2日(金)
18:12 |
以前どこかで安いUSBメモリを分解したらmicroSD (と変換アダプタ)
が出てきたなんて話がありましたが こうした組み合わせだと挑戦者のCF-USB経由では認識できないことが多かったので USBメモリとしては相性が多かったのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。
まさかCF製品の場合はそんなことはない…と思いたいですが。 #
むしろそうしたほうがCFリセット問題が起こりにくくて(?)良いのかもしれませんが…。 |
HA-55BSW
ROMシール表記E5001/2 まりも
2021年4月2日(金) 18:26 |
IDE-SCSI変換 : メルコDSC-YU および アイオーHDXG 自社パラメータ:
*IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えるとラップアラウンド 本来パラメータ: IDE側H:Sに依る、16:63では12bitシリンダが上限、超えるとラップアラウンド 92パラメータ: 8192シリンダ壁あり(壁撤廃改造手段はSCSI_RAMで) PCI機
B/M
mode: 動作しない(対応改造法は判明済み)
詳細情報:ここで「自社パラメータ」と書いたのは、BIOSのメニュー(ST同時押しで出現)のいう「TEXAパラメータ」、「本来パラメータ」とは同じく「ナチュラルパラメータ」のことである。IDE-SCSI変換では両者は同じパラメータ値となったが、おそらく、本来パラメータは55互換方式のことであり、それが不都合な場合(MODE
SENSEがない場合?)に自社で別途パラメータを定義していたと推測される。過去にリアルSCSI
HDDを繋いだときには自社パラメータで4ヘッド64セクタなどになっていた。他のメーカのSCSIアダプタも、自社と本来の区別はとくにしなくても動作上このようになっているのでは。
総合評価: デバイスにも転送モードにも関係なく64KBにつき2バイトのデータ落ちが稀にあるので、ゴミ |
ARC-760B リウ 2021年4月2日(金)
20:36 |
変換との相性に問題が有るからゴミと云い切るのも如何かとも かかっくん
2021年4月2日(金) 22:20 |
此れ等のデータ化けが有る板の中で、CF-IDE-SCSI変換でなくIDE HDD/SSD -
SCSI変換やSAS-SCSI変換では 問題が出ない板は問題無さそうな気がしますが如何でせう? 抑々PCI機(山猫除)であればSCSIはPCIで増設すべきであり、Cバスで増設せざるを得ないのは山猫機とPCI以前の 機種ですが、PCI以前の機種で遣ってもデータが化けますか?当時は問題が無かった筈ですし
あと、Mode
senseで代替域を含まず、他社と解釈が違うのは何を隠そう'NEC'のHDDですから、ゴミとして 棄てるべきは'nEC'以前の'NEC'のHDDと55板とH98-B03板とFA-02板と純正SCSI籠(と92以前のオンボード SCSI)でせう(板や籠はROMだけ棄ててASPIで遣えば問題無し) 其れなら何の板や籠でもASPIなら(略)
因みに、オプションに成る前のCCSではMode
senseは代替域を含む(大半のHDDの仕様がデファクトスタンダード) と成って居ますた。此方をゴミにせよと云うなら当時の粗全てのHDDをゴミにせねば成りません。其れよりも 'NEC'のHDDだけ別処理にして他社のはMode
senseを遣わない実装にする方が賢明です。SCSIではLBAの DA/UAが有りますから其方を遣うべきかと #
LBAのDA/UAを遣う場合BIOSにはどのやうに指定するんでせう?
ところで、一部の板用に有るASPIってB/MとかSMITとかは遣える(遣って居る)んですかねぇ?
いちばん良いのは満足のいくIDE板を作る事ですかねぇ?当分SD-IDEは手に入るでせうし。 然うすればSCSIは既存のHDDを讀めるだけで良くなるので |
SC-98初代,SC-98II
まりも 2021年4月2日(金)
22:47 |
SC-98初代も-IIと全く同じ結果です。同じ天下統一BMX-2チップ採用で、セカンドバスのために基板レイアウトが変わっただけであろうと思います。BIOS
1.07であれば92パラメータで完全8GB対応。
>此れ等のデータ化け 特定のCFにおいて必ず化けるもの(RCF-X)と、本体がPCI機だからデバイス(HDDはSCSI変換)に関係なく化けるもの(多い)と、なにがなんでも化ける物(HA-55BSW)、の3通りを確認しています。後者行くほど発生頻度が少ないといえますが、よほど実験計画をうまく立てないと識別は難しいです。PCI機でバスマスタなんて論外ですから、個人的には絶対やりませんが、ついでなのでテストしています。非PCIでは普通は化けることはないでしょうが、それでもLogitechのマニュアルを見ると特定本体専用の設定が数多くあったりして、速度を稼ぐためにいろいろ無理してるのかなと思います。対応表にない本体機種でバスマスタを使うのは怖いです。ICMのもPCI機ではCバスにメモリ・リフレッシュ信号を出すようにしないと化けるというのがあったと思います。
その点、アイオーのSC-98,-IIは、転送速度があまり速くないですが鉄板です。PCI機でも問題がみあたりませんが、やめたほうがいいでしょう。PCI機には「PC-9801-100」か「SMIT」の2択です。バスマスタのボードは仮にPCI機で動作しても100ボードより遅かったりします。あと、久しぶりに98に戻ってきた人や今から98の人には、100ボード以外のCバスSCSIボードのリソース割当が難しいのではと思います。PCIセットアップから始めないと行けないのですよね。それにリソース設定がBIOS内や別FD供給だと、動かなかったり逸失だったりで始まりません。
>当時の粗全てのHDDをゴミにせねば成りません。 いやもう経年でそれらは勝手にゴミになっておりますが、仮に同じ仕様で大容量のSCSIディスクドライブを作ったとしても、SCSIアダプタがこの状況ではやはりゴミです。55互換モードパラメータでは、容量過大でもハングアップしない(起動メニューまでの間に)代わりに、シリンダ数がデタラメになったりラップアラウンドしてしまうからです。拙作E10CHKを改良して、12bitシリンダ時のラップアラウンドがわかるようにしましたので、そのうち公開します。
>LBAのDA/UAを遣う場合BIOSにはどのやうに指定するんでせう? DA/UAの最上位bitをへし折ります。例: 80-->00,
A1-->21 | | |