えーめいたーの憧れ,魅惑のSCSI籠(´∀`)
血眼になって探しておられる方も全国に2,3人はおられることと思います(゜Д゜三゜Д゜)
しかしFA時代の製品ですし,収まるべきところに収まった今となっては滅多に手に入りません('A`)
(・_・):暴苦損にはたまに出とるみたいやけどな('A`;):なにわよ,うるせえんだよ(殺SCSI籠の基板はIDE籠の基板と交換しても使えることが知られています。純正品のPC-9801FA-35などでは,内蔵されているドライブのネジ穴が現行の規格のものと異なるため,ドライブの換装にあたっては基板をIDE籠に移植するということが行われていたようです(純正SCSI籠のままでもドライブは2箇所ならネジで固定できますが)。
問題の基板ですが,カードエッジを持つ単なる配線板です。そこで手持ちの製品で信号を調べてみました。対象は純正PC-9801FA-37(基板G8LDB)とPC-HD300F(同G8LFM,ファイルスロット籠),LogitecのLHD-S120HP,日本TEXAのTR-FA240です。
G8LDBの画像です:
cgi-bin/kenkyuu/icon/20070201080007.jpg純正品の基板のカードエッジコネクタの信号アサインです。カードエッジコネクタの番号は,正立方向の籠において内蔵HDDを左,基板を右に見た場合,上から順に1, 3, 5・・・・・55, 57, 59,また裏面上から2, 4, 6・・・・・56, 58, 60とします。
1−GND 2−フラットケーブルSCSIコネクタ2ピン
3−GND 4−SCSIコネクタ4ピン
5−GND 6−SCSIコネクタ6ピン
7−GND 8−SCSIコネクタ8ピン
9−GND 10−SCSIコネクタ10ピン
11−GND 12−SCSIコネクタ12ピン
13−GND 14−SCSIコネクタ14ピン
15−GND 16−SCSIコネクタ16ピン
17−GND 18−SCSIコネクタ18ピン
19−GND 20−SCSIコネクタ20ピン
21−GND 22−SCSIコネクタ22ピン
23−GND 24−SCSIコネクタ24ピン
25−NC 26−SCSIコネクタ26ピン
27−GND 28−SCSIコネクタ28ピン
29−GND 30−SCSIコネクタ30ピン
31−GND 32−SCSIコネクタ32ピン
33−GND 34−SCSIコネクタ34ピン
35−GND 36−SCSIコネクタ36ピン
37−GND 38−SCSIコネクタ38ピン
39−GND 40−SCSIコネクタ40ピン
41−GND 42−SCSIコネクタ42ピン
43−GND 44−SCSIコネクタ44ピン
45−GND 46−SCSIコネクタ46ピン
47−GND 48−SCSIコネクタ48ピン
49−GND 50−SCSIコネクタ50ピン
51−NC 52−LEDカソード
53−+5V 54−+5V
55−NC 56−NC
57−+12V 58−+12V
59−+12V 60−+12V
小高輝真 (1993). PC-9801FAに富士通M2624FA 520MバイトHDDを内蔵する 98パワーアップ改造名人 技術評論社 pp. 169-175. によれば,49番コネクタの信号名はFLINOといい,これがGNDに接続されているとPC-9801FAの空冷ファンの風量が増加するということですが,このコネクタは純正品では上の通り最初からGNDに接続されています。
SCSIコネクタの奇数番ピンは,23番ピンはNCですが,他のピンはすべてGNDに接続されています。
サードパーティ製品では,コネクタのアサインが一部異なります。まずLHA-S120HPでは,23と49がNCとなっています。またTR-FA240では20, 22, 24, 28, 30, 34がGNDとなっています。上記の書籍の記事では,富士通M2624FAのSCSIコネクタの23, 24, 25, 27, 28がNC,1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 20, 21, 22, 29, 30, 31, 33, 34, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49がGNDとなっています。
この基板のカードエッジコネクタは,Cバスボードなどのものより金メッキ部の長さが短く幅が広くなっています(ただしLHA-S120HPでは,Cバスボードのコネクタと同じ幅となっています)。しかしカードエッジコネクタの間隔はCバスボードのものと同じですので,不要なCバスボードからカードエッジ部を切り出して加工すればこの基板と機能的に同じ物が作れるはずと考え,実際に試作してみました。試作品ですので基板のネジ留めは考慮していませんし,半田づけした部分もむき出しのままとなっています。結論ですが,こんなのでもPC-9821A-E10+IBM DPES-31080で動作しました。
cgi-bin/kenkyuu/icon/20070201080050.jpgCバスボードのカードエッジ部にはデザインが何種類かありますので,基板上のパターンを利用できるものを選ぶと作業が楽です。下の画像の上二つのカードエッジでは,エッジのパターンからスルーホールに信号が引き出されているためケーブルの半田付けが容易です。一番下のようなカードエッジはおすすめできません。
cgi-bin/kenkyuu/icon/20070201072549.jpgCバスボードを使っての工作の際には,基板上のパターンカットや追加配線が必要となります。また電源やGNDはカードエッジの端から直接引いてくるとよいと思います。
近くに転がっているCバスボードを3枚見てみましたが、歯抜けになっているものばかりです。(滝汗
全ピンそろっているものって、少ないのでしょうか?
まあ、私はIDE派なので、わざわざSCSI化するつもりはありませんが。(まてこら