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皆さん「電気」という言葉を何気なく使われていると思います。 この「電気」という言葉は何語かご存知でしょうか? (・_・):日本語にきまっとるやんけ。 では「電」も「気」も元から日本語でしょうか? 漢字で書いてありますよね。 漢字というのは「漢の字」ですから、中国が「漢」と呼ばれていた頃に使われていた文字を輸入したからですよね。(一部は時期が違う物も混じっていますが) (・_・):ほな中国語かいな。 そうすると、漢の人は「電気」というものがあることを知っていたということになりますね。 しかし「電気」という言葉は近代になって、使われだしており、昔の中国の文献には見られません。 日本で作られた概念を逆輸入したものです。 (・_・):ほな日本語でおおとるやんけ! では何時からある言葉でしょうか? 江戸時代に「平賀源内」さんが、オランダから手に入れた摩擦式の発電機を「エレキテル」と呼んで、見世物(当時の世間への発表の機会はこれしかなかった)にしていたのも有名な話です。 つまり当時の日本人は誰も電気というものを知らず、言葉すらなかったわけです。 皆さんは「雷」は「電気」であると学校で習った覚えがあるかと思います。 ■[フランクリン]の大辞林第二版からの検索結果 フランクリン [Benjamin Franklin] (1706-1790) アメリカの政治家・哲学者・科学者。アメリカの独立に際し、大陸会議代表や独立宣言起草委員を務めるなど活躍。また、電気の性質に関する科学的研究でも知られ、なかでも「凧(たこ)の実験」による大気電気の確認、避雷針の発明は有名。その「自伝」は多くの人に読まれた。 技術史に残る大実験の1つですね。 ということはこの実験の前までは雷が電気であることは誰も知らなかったわけです。 正解は明治の初期になります。 当時、文明開化により大量に海外からいろいろなものが導入されましたが、日本に今まで全く同じような物が無かったようなこともたくさんありました。 特に学術用語に付いてはほとんど無かったので、大量に作られました。 経済・数学・化学・・・ その中の1つというわけです。 「電」という文字は簡略化されてはいますが、「稲妻」を表す言葉で、れっきとした「漢字」す。 「気」という文字も「目に見えないけど何かがあるもの」という意味で、 「空気」:空っぽだけど何かあるもの 昔の人は酸素や窒素があるなんてわからなかったが、何かあることだけは知っていたんですね。 「天気」:天にもなにか分からないけど、雲や風を作り出す何かがある ・・というわけですね。 ではなぜ、「稲妻」なのでしょうか? どうせ字をあてるなら、わざわざあまり使われていない「稲妻」を持ち出すよりも、よりポピュラーな「雷」でよかったのではないかと思います。 「雷」には2つの現象が見られます。 一つは「稲妻(稲光)」であり、もう1つは「雷鳴」です。 稲妻は雷の放電現象により、電磁波が発生し、その可視光の成分が目に見えているわけで、 放電現象により、発生した熱により急激に膨張した空気の振動が「雷鳴」として聞こえているわけです。 というわけで、「電気」というのは 「稲妻の元になるもので、目には見えないけど何かあるもの」 という意味になります。 西洋の人たちは既に「electric」という概念を知っていて、雷もその1つの現象であることを知ったわけですが、 当時の日本の学者さんたちは、日本に無い「電気」という概念をより身近な「稲妻」を用いて、説明したわけですね。 当時の学者さん達は「語学」だけではなく「科学」にも長けた人たちだったんですね。 今の学者さんたちは直ぐにカタカナで逃げてしまいますけど。(笑) いま、中国では同じようにせっせと漢字に直していますが、あまりに見事に事象を説明しているので、中国人ですら、これ以上の訳を考え出せないために「電」を使うようになったようです。 ちなみに私は子供の頃に「フランクリン」の話を聞いて、電の字は雨の中で凧を揚げているところだと思っていたのですが、そうでも無い様です。(滝汗 (雨の中で日(光)が走っているところだそうです。)(笑) ※なるべく正しい情報をご提供しようとは思っておりますが、間違ったことを書いているかもしれません。(汗 誤字脱字を含めまして、間違いがございましたら、ご指摘いただきたく、よろしくお願い致します。m(_ _)m |